週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

まるでPCパーツが優雅に泳ぐアクアリウム!曲面ガラスパネルが美しいピラーレスケースの大本命「CORSAIR FRAME 4500X」

2025年10月23日 11時00分更新

美しさと実用性とを兼ね備えた
考え抜かれたデザイン

 まずはどんなPCケースなのか、デザイン面からチェックしていこう。

 最も気になるのが、大きく存在感のあるガラスパネル部分。一部の支柱が省略されたピラーレスケースは珍しくないが、その多くはフロントパネルとサイドパネルに2分割されているケースだ。

 これに対し「FRAME 4500X」では、フロントとサイドが一体化された曲面ガラスパネルを採用。支柱だけでなくパネルの継ぎ目も気にならなくなるため、前からも、横からも、そして斜めからも内部を堪能できるパノラマビューとなっている。

 また、ガラスでありながら角が丸くなっているため、柔らかな印象 になっているのもデザイン面の特徴といえるだろう。

フロントとサイドが一体化されている曲面ガラスを採用

フロント左側の角が丸く、柔らかい印象に

 フロントの右上、天面にかけても角が丸めてあり、タワー型PCにありがちな角ばったイメージはない。

 また、この天面から右側面にかけては、まるで水が流れ、滝となって落ちていくかのようなラインが施されている。特に内部が見えるケースでは無個性になりがちな右側面だが、細部までしっかりとデザインが考えられている。

滝をイメージしたというラインが、天面から右側面にかけて施されている

ライトアップ機能付きケースファンは伊達じゃない!

 ライトアップ機能を備えたケースファンは、ガラスパネルケースでは必須ともいえるパーツだ。これを標準で3つ、しかもどこからも見える手前側に装備している。

 ケースによってはライトアップ用と割り切られ、ケースファンである意味がなくなっている場合もあるのだが、「FRAME 4500X」では吸気ファンとして機能。見た目だけでなく、冷却性能面でも重要なパーツとなっている。

縦に並ぶ3つのファンは、吸気ファンとして活躍

 ここで少し違和感を覚えた人もいるだろう。ケースファンは、フレームがある方へと風を送り込むのが一般的。つまり、フィンが見えるこの向きであれば、本来ならば”吸気”ではなく”排気”となるわけだ。

 しかし、フィンの形状をよく見ると、通常のケースファンとは逆向きになっているのだ。これにより、ジャマなフレームを見せることなく、吸気ファンとして動作できるよう工夫されている。

 また、CORSAIRが開発した、PCパーツをシンプルに接続するためのスマートコンポーネントエコシステム「iCUE LINK」に対応しているため、ケースファン同士を専用コネクターのみで連結可能。ファンが3つ並んでいても、必要なケーブルは下部に接続された1本だけで済む。

 iCUE LINKは、複数のデバイスを1本のケーブルで直列につなぎ、システムハブに接続することで、煩雑な配線を大幅に削減できる。これにより配線が大幅に簡略化され、組み立てやすくなっている。

 iCUE LINKについてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてほしい。

参考▶PC自作に革命! ケーブル引き回しが超ラクになるCORSAIR「iCUE LINK」がマジでスゴイ

組み換え式でとことん魅せる工夫を惜しまない!

 CORSAIRケースの特徴ともいえるモジュール式を採用し、組み替えしやすいというのも特徴の一つ。例えば背面の拡張スロット部分。ネジ2つで簡単に取り外せ、90度回転できる構造となっている。

通常の状態。マザーボードの拡張スロットに直接挿せる方向だ

90度回した状態。この状態なら、ビデオカードの上面を外側に向けられる

 この構造のいいところは、ビデオカードを外側へと向けて設置できること。冷却ファンが光るビデオカードを使っている場合、通常の状態ではファンが下向きとなり、せっかくの電飾が見えづらくなってしまうのだ。

 このファンを外側に向けることができれば、よりPCのライトアップが楽しめるようになる。なお、ライザーカードや延長ケーブルなどは付属していないため、こちらは別途手配する必要がある。

足許置きを拒絶する下部フロントインターフェース

 続いては、PCのケース前面に配置されるフロントインターフェースについて。フロントまでガラスとなっているため、フロントインターフェースは下部に配置。机の下にPCを置くとなると手が届きにくい、といった面はあるが、上部にある場合と違い、接続したUSBケーブルなどがブラブラせず、すっきりと使える。そもそも、内部を美しく魅せるための工夫が多く施されたケースなので、わざわざ足許に置くのは野暮というものだ。

 フロントインターフェースに用意されているのは、USB Type-A×2とType-C、そしてヘッドセット端子。数は少ないものの、USBメモリーやゲームパッドなど、一時的に使用する機器を接続するには十分だ。

USBはType-A(5Gbps)×2とType-C(10Gbps)、ヘッドフォン/マイクコンボジャック、電源ボタンを装備

シリーズは2タイプ、共にカラバリは2色

 今回紹介しているモデルは、吸気ファンにiCUE LINK LX120-R RGBを採用した「FRAME 4500X LX-R RGB iCUE LINKシリーズ」となり、カラーバリエーションはブラック、ホワイトの2色が用意されている。

 このほか、吸気ファンにアドレサブルRGB対応のRS120-R ARGBを採用した「FRAME 4500X RS-R ARGBシリーズ」もあり、同じくブラックとホワイトの2色を用意。こちらはiCUE LINK非対応となるためケーブル接続は多少複雑になるが、多くのマザーボードからライトアップをコントロールできるというメリットがある。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう