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GMO AI&ロボティクス商事とSakana AIが研究開発をスタート

国産・日本語特化LLMの開発がスタート。そのメリットとは?

2025年09月30日 12時30分更新

 国産日本語LLMの開発に向け、GMO AI&ロボティクス商事とSakana AIが共同研究を開始した。

 英語圏モデルがリードする生成AI分野で、大手が主導する日本語に特化した研究が本格的に進められることになる。

なぜ国産LLMに期待が集まるのか

 LLMの分野では、米OpenAIの「ChatGPT」をはじめとする英語圏で開発されたモデルが、その性能の高さで支持を拡大している。一方で、日本語特有の文法やニュアンスに最適化されたモデルは、事例が限られているのが現状だ。

 国内における生成AIの活用が広がるなか、日本の歴史的・文化的背景や日本語の特殊性に対応したモデルへの需要は今後さらに高まると、GMO AI&ロボティクス商事は見込む。

有力な国産LLM、そのメリットとは?

 パートナーのSakana AIは2023年設立の東京を拠点とする企業。国際的な研究者を擁して「Continuous Thought Machines」といった先端的な研究を進めており、すでに大手企業や公共セクター向けにAIソリューションを展開している。研究には、GMOインターネットの国内最大級GPU計算資源「GMO GPUクラウド」も活用される予定だ。

 なおGMO AI&ロボティクス商事は、今回の研究成果の活用先として、「介護・福祉」「カスタマーサポート」「教育支援」といった分野を挙げている。これらはいずれも“特に高いレベル”の日本語の自然さが求められる業種だろう。

 国産LLMによって国内の生成AI活用の幅がどのように広がり、日本語の精度や利用者の体験にどのような変化が現れるのか。今後の動向に注目が集まる。

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