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骨付き熟成肉、ガチョウ料理、ししゃも寿司…全部知ってる?

うますぎ注意!旅先で出会った世界の絶品メシ6選

2025年10月01日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

●バリ島で子豚の丸焼きを食べ尽くす「バビグリン」

 神々の島との異名を持つ、インドネシアのバリ島。インドネシアはイスラム教徒が多い国ですが、バリ島はバリ・ヒンドゥーの教徒が多く、豚肉を食べる文化が根付いています。なかでも「バビグリン」は、バリ島に行くと欠かさず食べている料理です。

 バビグリンは現地の言葉で「豚の丸焼き」という意味。その名前のとおり、子豚を1頭まるごと各種スパイスと共にじっくりと焼き上げ、各部位を切り分けたものをご飯にのせて提供してくれます。バビグリンのレストランというと、ウブドにある「Warung Babi Guling Ibu Oka 1」が観光客には有名ですが、そのほかにもバリ島にはバビグリンを提供するお店が多くあります。

バリ島の名物料理といえばバビグリン

 バビグリンは皮はパリパリで食感が楽しく、肉は豚の脂の旨味がジューシーに広がり米のメシによく合います。そのほか内臓や脂身のおせんべいなどものっていて、まさに豚の美味さをすべて食べ尽くすための料理という感じです。ここ数年バリ島へはご無沙汰なので、バビグリンを食べにバリ島へ行きたい!

●イギリス=メシマズの悪評を覆す、絶品オイスター

 イギリスは「食事があまり美味しくない」という悪いイメージがありますが、北部のスコットランドを旅したときは、羊料理などけっこう美味しく食べられる料理に出会っています。なので一概に「イギリス=メシマズ」というわけではないなという印象です。

 なかでも特に美味かったのが、アイラ島で食べた生牡蠣。アイラ島はスコットランド北西にある、淡路島よりやや大きいサイズの島で人口は約3500人。その小さな島にウィスキーの蒸留所が10ヵ所ほどあり、スコッチウィスキーの聖地として酒好きには崇められている島でもあります。

 The Harbour Innというお店(Googleマップでは現在閉業との表記)で生牡蠣をオーダーしたのですが、このアイラ島では独特の食べ方があります。それが、アイラ島のウィスキーを生牡蠣に垂らして食べるという方法。スコットランドは牡蠣の生産地として有名で、アイラ島でも養殖をしているのですが、そのためか鮮度も抜群。さらにスモーキーなアイラ島のウィスキーと相まって、絶妙な美味さなんです。このとき味わったものを越える生牡蠣には、それ以降も出会ったことがないくらいです。

今までで食べた生牡蠣でいちばん美味いと思ったのが、アイラ島で食べたもの

ウィスキーを垂らして食べるのがアイラ島流

ウィスキー好きの聖地アイラ島にある蒸留所のひとつ。蒸留所見学も楽しめます

●日本で2ヵ月弱しか食べられない幻の寿司「ししゃも寿司」

 日本国内に目を移すと、やはり外せないのは北海道。特に海産物は絶品で、いわゆる回転寿司すら侮れない美味しさです。そんな北海道でも、特定の地域で2ヵ月弱しか食べられない「幻の寿司」があります。それが北海道胆振総合振興局東部に位置するむかわ町の「ししゃも寿司」。

これが幻のししゃも寿司

 ししゃもと聞くと、干物加工を丸焼きにしたものをイメージすると思いますが、ししゃも漁が行われるむかわ町では、生のまま刺身や寿司ネタとして食べられます。しかも、ししゃも漁は10月〜11月と漁期が決まっていることと、ししゃもは生のままだと痛みやすいこともあり、札幌でも生食を提供している店はわずかにしかありません。そのため、漁が行われるむかわ町など一部の地域でかつ期間限定で食べることができる幻の寿司タネなんです。

 ししゃも寿司は、しっかりと脂はのっていて旨味も多いのですが、それでいてさっぱりしているので、何貫でも食べられちゃうと思える美味さです。ただ残念なことに、近年ししゃもの漁獲高が減ってきており、ししゃも寿司を提供する地元の老舗お寿司屋さんが閉店したりと、さらに幻具合に拍車がかかっているようです。もし食べに行く場合は、お店の予約などしっかり予定をたてて訪問したほうが良さそうです。

(写真左)むかわ町でししゃもの専門店を営業しているカネダイ大野商店。現在イートインは行っていないようです。(写真右)苫小牧駅から日高本線で30分ほどゆられると到着する鵡川駅

キラキラした寿司ネタは旨味があって絶品

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