AI insideは、2025年9月25日、AIが生成した出力に対して、誤りを検知するAI「Critic Intelligence(クリティック・インテリジェンス)」を独自開発したことを発表した。同AIを、データ入力作業を自動化するAIエージェント「DX Suite」に実装し、人を上回る精度で誤りを特定できるようになったという。
現状、帳票処理では、AI-OCRによるデータ化の後に、目視でのチェック作業が不可欠となっている。特に高精度が求められる領域では、2名体制でチェックし、突き合わせをした上で後続システムと連携する。こうした作業は、帳票1枚あたり数十項目におよぶことも多く、業務効率化の大きな障壁となっている。
今回、AI insideは、データ入力業務の前後工程を自動化するAIエージェント「DX Suite」に、Critic Intelligenceを実装。これにより、エージェントがAI-OCRの読み取り結果を評価し、誤りの可能性が高い項目だけをユーザーに提示するよう強化された。
Critic Intelligenceは、人が見落としがちな誤りも高精度で検出する。人がエラーを特定できる精度は60~80%とされる一方で、Critic Intelligenceは、帳票2000枚を超える検証において、最高で99.92%、平均で99.86%の検知精度を達成。また、処理時間も約80%削減しているという。
AI insideは、Critic Intelligenceによって、「これまで人間でしか担えなかったデータチェックの工程がAIへと置き換わり、帳票処理は質と速度の両面で進化を遂げる」と言及している。
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