ロジクールがフラグシップ「MX Master 4」を発表、振動とオプションリングで大きく進化!
2025年09月30日 16時01分更新
9月30日、ハイエンドユーザーやクリエイター、開発者などをターゲットとしたロジクールのフラッグシップマウス「MX Master」がさらに進化。その最新モデル「MX Master 4」が発表された。
MX Master 4の最大の特徴はハプティックフィードバックと呼ばれる振動を利用した操作と、カーソル上にショートカットなどを展開するオプションリングだ。これらにより、これまでのマウスにはない操作感が得られるようになっている。
既成概念を打破する「ハプティックフィードバック」を搭載
MX Masterシリーズはクリエイターやソフトウェア開発者をターゲットとして開発されたマウス。こうしたユーザーは1日8時間以上をPCの前で過ごすこともあり、業務遂行のために複数のアプリやツールを用いるため、操作の煩雑化を招いているという。
Logitech International MXシリーズ シニアプロダクトマネージャーのAlexandre Zreikat氏は「優れた製品設計は、常にユーザーから始まる」と語り、これらのユーザーの作業負荷を減らし、効率化を図れるスマートデバイスが求められている点を強調した。「ロジクールも、マウス、キーボード、クリエティブコンソール、Webカメラなどの製品群でその生産性を最高レベルに引き上げる支援をしている」とした。
生産性の向上のために必要とされるデバイスとは次の3点からなる。
1:考えるのと同時進行の作業:
思考の速度で創造することを可能とし、ユーザーの思考の延長となるデバイス
2:没頭できる環境:
作業に100%集中できるデバイス
3:効率化された自分のスペース:
周囲の空間だけでなくデバイス自体からインスピレーションを得られるデバイス
MX Masterシリーズはこうしたニーズを満たすために開発したフラッグシップのマウスとなっている。新製品のMX Master 4がそのために搭載したのが「ハプティックフィードバック」だ。
ハプティックフィードバックは振動によって、ユーザーの体験をサポートする機能で、モバイルデバイスから通知に合わせてマウスを振動させ、その通知を見逃さないようにするといった使い方ができる。また、マウスが本体とペアリングした際やバッテリー残量が少なくなった際などに振動で伝えるといった機能も持つ。
「ハプティック・センス・パネル」と呼ばれる新機能では操作に応じた振動を返す仕組みを実装し、接続状態の通知、マクロ操作の確認、アプリ操作にまで応用されている。
対応するアプリは発表時点ではAdobe Photoshop、Lightroom Desktop、Zoomの3つで、Premiere Pro用のプラグインも追加予定となっている。さらにサードパーティが機能を実装できるSDKの公開も計画されている。
また、MX Master 4では「アクションリング」も利用可能だ。これは、親指ボタンを押した際に、リング状のUIがオーバーレイ表示し、お気に入りのアプリを開いたり、定型の操作をしたりできるというものだ。最大72のカスタマイズアクションを登録でき、「このアクションリングを使用することで作業効率を最大33%向上させ、動作量を最大63%削減できる」とZreikat氏は語った。
さらに複数ステップを自動化できるスマートアクションにハプティックフィードバックを組み込めば、操作の確実性を高められる。ジェスチャー操作にハプティックフィードバックを組み合わせることも可能だ。
このハプティックフィードバックはユーザーがカスタマイズすることも可能だ。振動の強度や振動の種類、振動のタイミングなどを機能単位/アプリ単位で設定できるので、振動だけで何が起きたかを判別できる。
長時間の検証で作られたデザイン
Logitech International シニアユーザーエクスペリエンスデザイナーのRiccardo Chianella氏はMX Master 4のデザインについて語った。「MX Masterを再デザインする上で重要だったのは、そのDNAの継承とマウスとしての本質を守ることだった」と解説した。
形状と快適性については工業デザインチームが長時間の検証を行い、長時間使用しても快適であったことを確認しているとのこと。その検証ではサーモグラフィを用いて、ユーザーの手がマウスのどの位置に触れるかを確認したり、ハプティックをどう具体化するか、見た目、手触りはどうかを検証したりなど、定量的な物理的特性と定性的な操作体感の両面から検討している。
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