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バルト三国フェリーの旅

600年前から営業中!? 辿り着いた“中世の街”がタイムスリップ級でした

2025年09月24日 07時00分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

フェリーで巡るバルト三国、行き着いた先は“生きた中世”だった件

 フィンランド、スウェーデン、エストニアなどのバルト海沿岸諸国を結ぶフェリーサービスを運航している「タリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)」のプレスツアーに参加して、ストックホルム(スウェーデン)から「シリヤセレナーデ号」に移動。ヘルシンキ(フィンランド)へとやってきました。(連載記事「これが1泊5000円以下!? 本格船上サウナや絶景が楽しめるクルーズ体験レポ」)

ヘルシンキ南港に到着した「シリヤセレナーデ号」

●シリヤセレナーデ号で、ついにフィンランド上陸!

初訪問のヘルシンキ!

 朝10時ごろ、ヘルシンキ南港・オリンピアターミナルに着岸。人生初のフィンランド、次の日にはもうエストニアへ移動ということで、ヘルシンキではまさに“駆け足の観光”スタート! 未来都市のようなヘルシンキ中央図書館や、公式ムーミンショップやマリメッコのアウトレットショップ、デザイン博物館などを観光してまわりました。

ヘルシンキ中央図書館はコワーキングスペースや音楽スタジオ、3Dプリンターなどもあり市民は無料で利用可能とのことで、フィンランドにスタートアップ企業が多い理由が垣間見られました

ガジェット好き的には、フィンランドといえば「ノキア」。デザイン博物館で発見!

●2時間で国境越え! ヘルシンキからタリンへの船旅へ

 翌朝、ヘルシンキ西港第2ターミナルから乗船し、タリン(エストニア)へと船で移動します。ここは同じ運行会社でも、シリヤセレナーデ号が到着した港とは別の場所になるので要注意です。

 乗船したのは10時30分出港のマイスター号。全長約214mの船で、タリンまでは2時間ほど。ちなみにタリンクシリヤラインは、マイスター号を含む200m前後のクルーズ船3隻で、ヘルシンキとタリン間を1日で片道8便ずつ運航しています。

乗船した10時30分の便はマイスター号でした

 料金は季節や出港時間によって異なりますが、最も安い「スタークラス」で35ユーロ(約6000円)から。サイトで時刻表を見ていると、航海時間が長く料金も割高のチケットがあるんですが、これは夕方や夜に出港して目的地へ到着したあと、そのまま翌朝まで船内に宿泊することができるというもの。船内のソファーや椅子で1泊できるので、物価の高い北欧で節約旅をするなら、ありがたいサービスです。

9月23日の時刻表とスタークラスの料金。最安は35ユーロ(約6096円)。85ユーロ(約1万4805円)の便はそのまま朝まで滞在できます

デッキエリアのチェアーはスタークラスで利用可能。早く乗船した人順なので、のんびり座って旅を楽しみたければ席取りは必須です

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