たまたま立ち寄ったキプロスでスマホショップ巡り
みなさんはキプロスという国に行ったことがあるでしょうか? 地中海に浮かぶ島で、今回訪問したラルナカは国内最大の空港があり、ビーチ沿いの「椰子の木通り」が有名な避暑地です。このラルナカにたまたま1泊したので、ショッピングモールに入っている家電量販店でスマートフォンの売れ筋製品を見てきました。
ラルナカ市内の移動はバスか車。配車サービスがあるものの、バスなら1日7.5ユーロ(約1300円)で空港からのアクセスも含め乗り放題なのでそのチケットを買いました。ラルナカ唯一の大型ショッピングモール「Metropolis Mall」へはビーチエリアからバス1本。Googleマップでは検索できないので、公共交通機関「Cyprus Public Transport」のサイトで路線検索して移動しました。
モール内には地元キャリア「Cyta」や「Primetel」「Epic」の店も入っています。ほかにもスマートフォンケース屋や、アップル製品を扱う代理店もありました。とはいえ、ショッピングモールの規模は小さく、1日過ごすほどの広さではありません。
家電量販店はギリシャにあるPublicが入っています。生活雑貨や書籍なども扱う、ギリシャの蔦屋書店とも言える存在です。
スマートフォン販売コーナーにはアップル、サムスン、シャオミの小ブースが並びます。シャオミは2ブース使うなど販売に力を入れている模様。サムスンは発売されたばかりの「Galaxy S25 FE」をすでに並べているなど、最新機種も揃っています。
そのほかのスマートフォンの展示コーナーは1ヵ所で、ここに30機種くらいが並べられていました。キプロスの人口を考えると、ドイツやフランスなどよりも展示されている製品数は少な目。ちなみにドイツの家電量販店、Saturnならこの倍以上の数が展示されています。
キプロスで人気のスマホはPOCOやOnePlusと中国系が強い
ここに置いてあるスマートフォンがキプロスでは売れ筋、あるいは人気ということになるのでしょう。品ぞろえを見ると、なんとシャオミのPOCOが複数展示されていました。POCOはオンライン販売向けの製品で、日本や韓国などごく一部の国で店舗展示がありますが、キプロスの家電量販店でも実機の展示がありました。シャオミの展示ブースに置いていないことから、完全なる別ブランドとして販売されていることがわかります。
ちなみに、キャリアのお店(Epic)にもPOCOがあり、キプロスではPOCOの実機を触って性能を確認して買うことができるわけです。
次に数が多かったのはOnePlus。Nordシリーズを中心に5機種を展示。Nordシリーズは価格が手ごろでヨーロッパでも人気ですね。タブレットコーナーにも「OnePlus Pad Go」があるなど、認知度は高いようです。なお、ほかのメーカーはモトローラとOPPOがちらほらある程度。HONORやvivoは見かけませんでした。
また、展示品処分コーナーもありました。だいぶ古い製品が手ごろな価格で売られていましたが、ここにrealmeを発見。数年前まではキプロスでも結構売られていたのでしょう。一番左のモデルは「realme GT Master Edition」。深澤直人氏がデザインした製品で、スーツケースをモチーフにしたデザインモデル。今となっては貴重な1品です。
パナソニックのケータイも発見!
フィーチャーフォンコーナーにはノキア(HMD)、パナソニックと、ヨーロッパではどこでも見かけるモデルが展示。日本ではパナソニックのフィーチャーフォンが急に復活したような記事も見かけますが、ヨーロッパでは数年前からフィーチャーフォンを出し続けています。
ここで気になったのはHMDのバービーフォンで、ピンクのボディーとバービーデザインが目立ちます。1年前発売の製品ですが、フィーチャーフォンですしまだまだ現役です。
スマートウォッチコーナーには、新興国でシェア拡大中のHIFUTUREの製品がありました。価格は50ユーロ程度、1万円以下で買えるとあって、シャオミのスマートバンドのように低価格なウェアラブル端末としてヨーロッパでも少しずつ存在感をアピールしています。
ところでモール内にはキプロスの大型スーパー、Alphamegaが入っていましたが、モバイルバッテリーなど生活ミニ家電を売るコーナーに、シャオミのワイヤレスイヤホン、マウス、扇風機、スピーカー、さらに電気ポットや電子レンジも売っていました。シャオミのIT小物や家電製品はスーパーにとっても売りやすい商材なのでしょう。
キプロスは地中海を挟んで対岸のトルコ同様、猫の多い土地でもあります。スマートフォンの買い物はあまり楽しめる場所ではありませんが、美しい海岸や古い建物、そして猫たちをスマートフォンのカメラテストで被写体に収める楽しさがあります。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
















