持ち運べるハイパワーPC「ROG NUC 2025」と6Kディスプレーで現像もゲーミングも爆速快適、クリエイターの作業環境が劇的に変わる快感

2025年11月17日 11時00分更新

広い作業領域とパワフルな処理能力で現像作業もはかどる

カメラから写真の取り込み、Lightroom Classic CCでの作業はいつものこと。Windowsのスケールは200%表示だが、作業領域の広さがわかるだろう

　筆者は仕事ではもちろん、個人的にも撮影することが多く、アドビの「Lightroom Classic CC」と「Photoshop」にはお世話になっており、現像作業を中心に使ってみた。

　「ROG NUC 2025」は本当にコンパクトで、それでいてパワフルだから、正直、普段使っているミドルタワーのデスクトップPCなんて不要だと思わせるほどである。

　HDDを内蔵したり、拡張ボードを装着するといったことはできないが、メモリーは換装できるしストレージもPCIe 5.0対応しているので、クリエイティブ向けのPCに仕上げることは可能だ。ストレージはThunderbolt 4対応USB Type-Cコネクターを装備しているので、外付けでも十分。むしろ、データの保管ややり取りする際は、外付けのほうがラクだ。

フロントにUSBポートが備わっているのも嬉しい

　筐体は、ゲーミングPCにありがちなLEDイルミネーションを装備しているが、それほど派手ではなく、デザイン性に優れているためクリエイティブなPCとしても違和感ない。LEDはオフにもできるので、好みに合わせて変更するといい。

LEDイルミネーションがあっても、クリエイティブな作業環境にマッチしていると個人的には思う

　「ProArt Display 6K PA32QCV」との組み合わせも秀逸で、狭いデスク上でもディスプレーの横に「ROG NUC 2025」を設置できるのは嬉しい。31.5インチで6Kという解像度は、少々オーバースペックではと思っていたが、そんなことはまったくない。広い作業領域を確保しつつ、写真を繊細に見せてくれるので、作業がはかどる。

「Lightroom Classic CC」と「Photoshop」はよく行き来するので、メモリーはよりあったほうがいいだろう

　「Lightroom Classic CC」で、処理の重い「ノイズ除去」では、9568✕6376ドットの写真も10秒ほどで処理してくれる。「Lightroom Classic CC」と「Photoshop」を使ったベンチマークテスト「Procyon Photo Editing Benchmark」では、スコアが8014を付けたので、快適に作業できるだろう。

　また、「Premiere Pro」で、約2時間36分ある4K動画に簡単なエフェクトをかけて、H.264コーディングでフルHD解像度出力するのにかかった時間は、約22分53秒と実時間の1/6以上の速さで出力できた。