持ち運べるハイパワーPC「ROG NUC 2025」と6Kディスプレーで現像もゲーミングも爆速快適、クリエイターの作業環境が劇的に変わる快感
2025年11月17日 11時00分更新
「ゲーミングPCと6Kクリエイターディスプレー」という意外な組み合わせ
ゲーマーとクリエイターは、あまり共通点がなさそうに思えるが、実は求めるPC環境はいずれもハイスペックであり、ディスプレー選びにもこだわりを持っている。違いがあるとすれば、ディスプレーに求める方向性だ。ゲーマーが高速応答と高いリフレッシュレートを重視する一方、クリエイターは広い作業領域と広色域を求める。
そこで、今回クリエイターにオススメしたいのが、ゲーミングPCながら超コンパクトでかつ高性能なASUSの「ROG NUC 2025」と6K解像度のクリエイター向けディスプレー「ProArt Display 6K PA32QCV」という異色の組み合わせだ。
コンセプトは「持ち運びできる制作環境」。ノートPCでなくても制作環境を持ち出せるというメリットについて紹介していきたい。
Core Ultra 9 275HX+GeForce RTX 5080 Laptop搭載
まずは、ゲーミングPC「ROG NUC 2025」だ。ゲーミングPCというと、独特なフォルムのデスクトップPCを思い浮かべる人も多いかもしれないが、本製品は、超コンパクトボディに高性能CPUとGPUを内蔵したゲーミングPCである。
本体サイズは282.4(W)×187.7(D)×56.5(H)mm、重量は3.12kg。スタンドが付いているのと、厚みはあるものの頑丈なゲーミングノートPCと遜色ないサイズ感と重量だ。容積が3リットルほどの超コンパクトなボディに、Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5080 Laptopが内蔵されており、メモリーは32GB DDR5-6400(16GB×2/最大96GB)、ストレージは1TB NVMe PCIe 4.0 SSD(NVMe PCIe 5.0対応)が収まっている。
ボディは、LEDイルミネーションや3つのファン、デュアルベイパーチャンバーなどを搭載し、冷却性能と静音性を両立。ゲーミングPCらしいデザインではあるものの、それほど奇抜なものではなく、クリエイターが使っても違和感はないだろう。
LEDイルミネーションは、Windowsの「動的ライティング」で設定可能。ASUSの「Aura Sync」でも設定できるが、その場合は「動的ライティング」で「自分のデバイスで動的照明を使用する」をオフにする必要がある
インターフェースは、リアがThunderbolt 4×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×4、HDMI 2.1×2、DisplayPort 2.1×2、2.5 GbE LAN×1。フロントが、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、3.5mm オーディオコンボジャック×1となっており、ノートPCよりも充実しており、複数のディスプレーの利用も容易だ。無線もWi-Fi 7に対応。対応ルーターと組み合わせれば、高速通信が可能だ。
31.5インチ6K解像度のDisplayHDR 600認定クリエイティブディスプレー
対するディスプレーの「ProArt Display 6K PA32QCV」は、クリエイター向けの31.5インチ6K(6016×3384ドット)解像度のIPSパネルを採用する。PPI(1インチあたりに配置される画素数)は218ピクセルで精細感が高く、ディスプレーの表面は反射を抑えつつ、高精細な色と鮮明さを保つ「LuxPixel」テクノロジーによる加工が施されており、非常に見やすくなっている。
色域のカバー率は、sRGBが100%、DCI-P3が98%と広色域で、最大発色数は10億7000万色以上。工場出荷時に色校正を行なっており、色精度が一定以上のレベルにあることを保証するCalman認証を取得するとともに、ΔE <2の色精度を確保している。これは人間の目ではほぼ違いが分からない程度に色が一致していることを示している。
VESA DisplayHDR 600の認定も受けており、自然な色彩と、鮮やかなコントラストの表現も可能で、正確な色再現を実現している。
また、バックライトセンサーを搭載し、起動時の偏差を補正。ウォームアップの時間が不要となり、すぐに作業に取りかかれる。環境光センサーも搭載しており、周囲の明るさに応じて、輝度や色温度を自動で調整。忠実な色彩を再現する。
インターフェースは、Thunderbolt 4✕2、DisplayPort 1.4✕1、HDMI 2.1✕1、USB Hub:USB 3.2 Gen 1 Type-A✕2/ USB 3.2 Gen 1 Type-C✕1、USB 3.2 Type-C(KVM用)✕1、イヤホンジャックとなっている。
Thunderboltは、最大96Wの給電が可能なので、ノートPCを接続すれば、映像出力とともに充電もできる。また、KVM機能も搭載しており、USB Hubに接続したキーボードやマウスなどを2台のPCで共有することができる。
本体は、エルゴノミクスデザインで使いやすく、高さ調整は最大130mm、スイベルは左右30度、チルトは-5~23度とワークスタイルに合わせて設置ができる。また、左右90度のピボットも備わっているので、縦型ディスプレーとして活用も可能だ。
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