4つのiPhoneを実機でサイズ比較! iPhone Airは純正アクセサリーで使い勝手が変わるかも
2025年09月17日 21時00分更新
アップルが2025年秋のイベント「Awe Dropping」で発表した4つのiPhoneが早くも19日に発売されます。それぞれの実機と、アップル純正アクセサリーの一部を試してみました。iPhone Airはバンパーとケース、どちらを選ぶべきなのでしょうか? 気になる点を探ってみましょう。
2025年秋にアップルが発売するiPhoneは以下の4モデルです。
●iPhone 17 Proシリーズ
・iPhone 17 Pro(6.3型)/17万9800円から
・iPhone 17 Pro Max(6.9型)/19万4800円から
・カラバリ:コズミックオレンジ/ディープブルー/シルバー
・ストレージサイズ:256GB/512GB/1TB/2TB(Maxのみ)
●iPhone Air
・iPhone Air(6.5型)/15万9800円から
・カラバリ:スカイブルー/ライトゴールド/クラウドホワイト/スペースブラック
●iPhone 17
・iPhone 17(6.3型)/12万9800円から
・カラバリ:ラベンダー/セージ/ミストブルー/ホワイト/ブラック
カメラ周囲のサイズを計測してみた
6.7型のiPhone 16 Plusに代わって、新しく6.5型で本体の厚さが5.6mmのiPhone Airが加わりました。iPhone 17は0.2型サイズアップしています。
筆者が2024年秋から使っているiPhone 16 Proと、新しいiPhone 17 Proのサイズと外観を比べてみます。
・iPhone 17 Pro
サイズ:71.9×150.0×8.75mm
重さ:206g
・iPhone 16 Pro
サイズ:71.5×149.6×8.25mm
重さ:199g
iPhone 17 Proは「Airのぶんも」と言わんばかりに、0.5mmほど本体の厚さが増しています。重さも7g増えています。手に持つと重さの違いは感じにくいものの、少し厚くなった感覚はあります。
大きく変わったのは背面のデザインです。カメラバンプが本体の左右まで広がりました。従来は背面の真ん中や下側にレイアウトされていた部品を、カメラバンプの側に移動できるものは寄せて、代わりにできた空間にキャパシティを増やしたバッテリー、冷却部品のベイパーチャンバーなどを組み込んでいます。
カメラバンプの周囲を測ってみました。横幅は当然大きくなっているのでスルーしますが、縦の幅は約1mmほど17 Proが大きくなりました。そして、バンプの高さも約0.7mmほど増しています。
iPhone 17 Proに新しいTechWovenケースを装着して重さを量りました。およそ236gです。iPhone 16 Pro Maxの本体のみの重さである227gよりも少し重くなります。
色々なiPhone Air純正アクセサリーを試した
続いてiPhone Airのカメラまわりの採寸と、専用アクセサリーを試してみます。その前に、iPhone Air本体のサイズ感をおさらいしましょう。
・iPhone Air
サイズ:74.7×156.2×5.64mm
重さ:165g
カメラバンプのサイズです。横幅はだいたい68mmです。バンプの傾斜が緩やかにカーブしているため、正確な採寸が困難でした。高さは約3mmです。カメラユニットの直径はiPhone 17ファミリーは約16.1mmですが、iPhone Airは少しコンパクトな15.7mmです。
かつて友人と「iPhoneがiPod touchぐらい薄くなるといいね」と語り合いながら夢に見た未来が、10年以上の時が経ってついにやってきました。2012年発売の第5世代iPod touch。厚さは約6.2mmでした
アップル純正アクセサリーを装着します。まずはクリアケース。本体の薄さと軽さを損なわないぴったりフィットが良好。美しいボディーカラーも損なわれません。合わせた重さは186.5g前後。素のiPhone 16 Plusの199gよりも軽量です。
続いて側面だけを保護するバンパーを装着しました。iPhone Airの前面・背面は裸のままになります。バンパーと本体との間に若干の段差が付くため、特にディスプレイ側はエッジ付近のタッチエリアが若干狭まる感覚がありました。片手で端末を持つ時に背面側は指を引っかけられるようになるため、ホールド感が少し向上します。合わせた重さは177.5g。軽さ優先であればクリアケースよりもバンパーです。
ちなみに、筆者は先日アップルの本社でiPhoneを取材した時に、シミュレーターを使ってiPhone Airに重さによる負荷を加えるデモンストレーションを見てきました。端末の上下端を固定して、中央に約130ポンド(59kg前後)の力を加える「曲げ試験」の結果、デバイスが曲がったりキズが付く様子はありませんでした。アップルでは同様の負荷を繰り返しかける耐久性評価もしているそうです。
iPhone Airを最大65%追加で充電できる専用MagSafeバッテリーも試しました。バンパーを装着した状態で、エッジにすき間なく美しくフィットするようにデザインされています。合計の重さは約290.7gでした。
iPhone Airは別売の20Wアダプターを使って、30分で最大50%の急速充電に対応していますが、MagSafeバッテリーを取りつけた状態でiPhone Airを20W以上の電源アダプタに接続すると、一段と速く充電ができます。
なお、このアクセサリーはiPhone Air専用ですが、iPhone 17 Pro Maxを載せてワイヤレス充電器ができることはできました。ただし、マグネットが固定されません。
アップル純正のiPhoneケースに最適化したCrossbodyストラップも試しました。ケースの左右に専用の金具を装着して、ストラップをバックルで固定します。カラバリは10色あります。素材は100%再生PET。ストラップの最大長は約2m、最小長は約1m。長さ調節をした後に、ストラップに埋め込まれているマグネットをピタリと重ねて、見た目にも美しく着こなせます。
全モデル採用のeSIM、転送時の注意点
筆者は2025年モデルの中からiPhone Airを購入しました。19日に到着する予定です。iPhoneはIIJmioの通信プランを物理SIMカードで利用していたのでeSIMに移行しましたが、手続き後からアクティベーションができるようになるまで約1日かかりました。IIJmioのeSIMはiPhoneの「eSIMクイック転送」が使えないため、新たにeSIMの発行が必要でした。そして、いったん端末にインストールしたeSIMを、他の端末に転送する時にも再発行手数料がかかります。
通常はメインで使う端末を決めてからeSIMをインストールするはずなので、とくに問題はないと思いますが、筆者は今回先行レビューで試用した端末から、自身で購入した端末にeSIMを移す時に手数料を払うことになります。iPhone 17ファミリーの端末、iPhone Airを購入する際には、現在利用している通信キャリアがeSIMクイック転送に対応しているかを確認しましょう!

筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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