アプライドの新ゲーミングPCブランド「PHANOS」をレビュー
古代ギリシャ語で「光を放つもの」の名を冠す、9800X3D&RTX 5070のゲーミングPCが美しすぎる
2025年09月13日 10時00分更新
実際のゲームをもとにしたベンチマークも優秀
では、実際のゲームにおけるパフォーマンスはどの程度なのか、ゲーム系ベンチマークソフトでテストしてみよう。まずは定番の「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)から。
アップスケーラーは「DLSS」、画質設定を「最高品質」を選択。以降のテストも含め、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3種類で計測している。
WQHD以下なら動作評価は「非常に快適」と最高評価。4Kでも1段階下の「とても快適」を保っていた。フレームレートを見ても、WQHDまでならしっかりスムーズな描画ができ、4Kでも十分に遊べる範囲だ。
では、よりフレームレートが重視されるFPS系のタイトルではどうか。「レインボーシックス シージ エックス」のゲーム内ベンチマーク機能でフレームレートを計測してみた。グラフィックの総合品質は「ウルトラ+」に設定。
フルHDやWQHDでは十分なフレームレートが確保できているので、144Hz以上のゲーミングディスプレーと組み合わせて、快適にゲームが遊べるだろう。一方で、4Kはやや荷が重かったようなので、フレームレート重視派なら画質設定を下げたほうがいいだろう。
続いては「フォートナイト」。今回はTAXIONIC氏制作のベンチマーク用クリエイティブマップ「Benchmark / Settings Optimisation」で、「CapFrameX」を用いてフレームレートを計測している。グラフィックのクオリティプリセットは「最高」に設定し、レンダリングスケールは「100%」、レンダリングモードは「DirectX 12」としている。
フォートナイトの画質設定はかなり高負荷な設定まであるので、最高設定はかなり重い。しかしながら、最高画質でもWQHD以下なら十分動き、フルHDならそこそこ快適と言えるレベルになった。
次は「モンスターハンターワイルズ」。グラフィックプリセットは「ウルトラ」、レイトレーシングはプリセット「高」に設定した。マップ「緋の森(豊穣期)」で一定のルートで移動した際のフレームレートを「FrameView」で3分間計測。
さすがに最高画質設定は重く、Ryzen 7 9800X3D&RTX 5070のコンビでもWQHD以上は厳しい結果になった。しかし、そんな時に注目したい機能がマルチフレーム生成だ。フレーム生成は、通常レンダリングされるゲームのフレームの間に、AIを用いて中間フレームを生成する技術のこと。
前世代のGeForce RTX 40シリーズでもフレーム生成は可能だったが、生成フレームは1枚までだった。それに対し、GeForce RTX 50シリーズでは、最大で3枚生成できるようになった。そして、グラフィックオプションでフレーム生成の項目を「NVIDIA DLSS 4x」に変更した結果が以下だ。
フレームレートがぐんと向上し、WQHDや4Kでも十分遊べるレベルになった。こうした機能を利用できるところも、最新のPCパーツを採用するPHANOS-443911の強みと言える。
ただし、マルチフレーム生成をオンにすると、PC Latency(PCの内部遅延)が増えるという現象もFrameView上で確認できた。顕著に体感できるほどの差ではなかったが、この機能を使う際には覚えておくといいだろう。
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