CrucialのNVMe SSD「P510」が爆速なのに爆安すぎていいんですかコレ
2025年10月03日 11時00分更新
P510の性能と扱いやすさをチェック!
早速どのくらいの速度を発揮するのか、チェックしてみた。定番の「CrystalDiskMark 9.0.1」を使用し、1TBと2TBそれぞれのモデルで計測した。テスト環境は、CPUにインテル「Core Ultra 7 265K」、マザーボードにMSI「PRO Z890-A WIFI」を組み合わせている。
結果は、1TB、2TBともにシーケンシャルリードは公称値を上回り、シーケンシャルライトは、1TBで若干下回ったものの、2TBでは逆に上回っており、ほぼ性能をフルに発揮していると言えよう。「P510」でのシーケンシャルリードが頭打ちになることもなく、インテル環境でも問題なく動作した。
もう1つ「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」でI/Oサイズ別に転送速度を計測。結果は、やはり結果はリードのほうが遅く11.4GB/秒程度止まり。1MB辺りから安定している
念のため、CPUにAMD「Ryzen 7 7700」、マザーボードにASUS「TUF GAMING B650E-PLUS WIFI」を組み合わせたAMD環境でも計測してみた。
結果は、いずれもスペック以上の値を叩き出しており、AMD環境で利用しても申し分ない。強いて言えば、ランダムアクセス性能はインテルのほうが分があるようだ。
次に、ストレージのベンチマークテスト「PCMark 10 Full System Drive Benchmark」を実行してみた。比較対象として、Gen4対応のCrucial「P310」で同様のテストも行なっている。
結果は、P510はスコア3000を超え、P310よりワンランク上の性能を見せつけた。Gen5対応のM.2スロットを備えたマシンを持っているなら、P510へアップグレードしたほうがいい。
また、気になる発熱についても、「HWiNFO64」を使って計測。「CrystalDiskMark 9.0.1」を実行中の温度変化を調べてみた。
結果は、最高温度は71度だったが、アクセスしなくなると急速に温度が下がる傾向にあり、マザーボード標準のヒートシンクでも十分冷却効果が認められる。これなら、サーマルスロットリングに入ることなく、安定した動作が見込める。
1TBモデルが1万8000円前後と圧倒的なコスパ
「P510」の実売価格は、ヒートシンクなしモデルで1TBが1万8000円前後、2TBが3万2000円前後。ハイエンドモデルの「T710」に比べてかなり格安で、それでいてこれだけの速度が出るのであれば、かなりコスパの良い買い物と言えよう。以前のような発熱による心配もなく、安心してシステムストレージとして、データストレージとして活用できる。
メモリーベンダーであるMicron純正ならではの強みを発揮するコスパの良さは、いまGen5対応ストレージとして「P510」を選ぶことは、最適解の一つだ。
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