大容量データのやりとりで性能差を確認
ベンチマークで「9100 PRO 8TB」のパフォーマンスを確かめた後は、実際に大容量データのやりとりを行なっていこう。
ここではApple ProRes 4k@60fpsで撮影した映像データをコピーした際の時間を確認してみた。約5分で容量59.7GB(64,201,062,395バイト)の動画と、約16分で容量189GB(203,943,637,979バイト)の動画で実行した。
コピー先は「9100 PRO 8TB」と2.5インチSSD「870 QVO」で、データコピー元はメインストレージとして使っている「990 PRO 4TB」と、映像データの録画時に使ったUSB3.2 Gen 2接続のポータブルSSDで試した。
最大転送速度が10GbpsとなるUSB3.2 Gen2ポータブルSSD。最大限、性能を発揮するように20GbpsのUSB3.2 Gen2×2ポートに接続して使用している。結果、シーケンシャルの読み書き速度は、1200MB/秒台を発揮
PCIe 5.0 SSDの「9100 PRO 8TB」とSATA3 2.5インチSSDの「870 QVO 8TB」の読み書き速度には、25倍近くの差があるうえ、「870 QVO 8TB」は80GB程度書き込むとキャッシュが枯渇してしまうため、コピーに要する時間の差は一目瞭然となっている。
細かくみていくと、400MB/秒台強の書き込み速度を維持できる約59.7GBのデータコピーでも「9100 PRO 8TB」が約16秒のところ、「870 QVO 8TB」は8倍近く延びた約2分と圧巻の差だ。
そして約189GBのデータコピーでは、「870 QVO 8TB」は、どうしても160~200MB/秒前後まで書き込み速度が落ちてしまう。そのため、「9100 PRO 8TB」が1分未満でコピー完了するところ、なんと15分近くもかかってしまっている。
ポータブルSSDからのコピーは、読み出し速度が700MB/秒台となるため、「9100 PRO 8TB」でもコピー時間が延びてしまう。それでも書き込み速度が160~500MB/秒台になる「870 QVO 8TB」からは、短時間でコピーが完了している。
今回は転送速度が10GbpsとなるUSB3.2 Gen2接続ポータブルSSDを使っているが、40Gbpsに対応するUSB4ポータブルSSDを組み合わせれば、「9100 PRO 8TB」の書き込み速度をいかした高速なコピーができそうだ。
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