CPUやGPUの処理能力向上とストレージの高速化で、動画編集作業などの高ワークロードシーンは快適になっている。なかでもストレージは、これまでよりも発熱量を抑えながら、読み出し1万4000MB/秒台、書き込み1万3000MB/秒台の爆速パフォーマンスを発揮するSamsung「9100 PRO」シリーズの登場を皮切りに、PCIe 5.0対応SSDの普及が進んでいる。
PCIe 4.0 SSDと比べると、コストはアップしてしまうが、大容量データを扱うシーンでのメリットは、そのコスト差を埋めることだろう。
9100 PROをメインストレージに導入するのも良いが、編集前データや素材データ、完成データと動画編集作業の前後にデータのやりとりを行なう、データストレージとして追加するのも良い。
PCIe 5.0 SSD最高峰のパフォーマンスはそのままに、容量を8TBに引き上げた「9100 PRO 8TB(型番:MZ-VAP8T0B)」をいち早く手にできたので、データストレージでの運用を中心に「9100 PRO 8TB」を試してみることにした。
最速かつSSD最大容量を実現する「9100 PRO 8TB」
まずは、2.5インチSSDを含めて、現在のSSD最大容量でありながら、最大読み出し速度14,800MB/秒、書き込み速度13,400MB/秒を発揮するPCIe 5.0対応SSDの「9100 PRO 8TB」の基本性能を定番ベンチマークで確認してみた。
テスト環境はPCIe 5.0 SSDの性能を最大限に引き出せるAMDプラットフォームを用意。マザーボードにAMD X870Eチップセットを採用するASUS「ProArt X870E-CREATOR WIFI」、CPUに32スレッドで動作する「Ryzen 9 9950X」を組み合わせている。
9100 PRO 8TBは、データストレージでの運用を目的にするが、その性能を最大限に発揮できるように、CPU制御下のPCIe 5.0レーンとなるメインM.2拡張スロットにしている。
さらに実使用シーンでの比較用には、最大転送速度が600MB/秒となるSATA3接続の2.5インチSSDになるが、SSD最大容量の8TBを実現した。ロングセラーモデルのSamsung「870 QVO 8TB」を用意してみた。9100 PROとは、パフォーマンスに約25倍も差があるだけに、データコピーに要する時間の短縮には大いに期待できる。
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