週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

マカフィー・セキュリティ情報局 月例アンケート2025年7月

子どもスマホはペアレンタルコントロールが必須! ただし一方的な制限は逆効果

2025年08月25日 19時00分更新

専用スマホを子どもに預ける際は、ペアレンタルコントロール機能を設定したうえで与えるのが一般的でしょう

親子で決めた「スマホの使い方」に沿って設定しましょう

 X(Twitter)アカウント「マカフィー・セキュリティ情報局」の2025年7月分のアンケート投稿から、今回は「子ども向けのスマホ対策にまつわるセキュリティクイズ」をピックアップしました。それではどうぞ!

【今月のクイズ】
☀️#夏休み も油断できない
   子どものインターネット利用📱

🔍自由な時間が大幅に増加
🔍SNSや動画投稿が活発になる時期
🔍深夜まで使いがちに
などの理由が。。。

Q. 保護者ができる対応・予防策のひとつ「ペアレンタルコントロール」とは、どのような目的で使われる機能?

1. 子どもがスマホを使えないようにする……7.1%
2. 親子がペアで同じスマホを契約すること……0%
3. スマホの利用時間や課金の制限ができる……89.3%
4. 親がSNSで子どもとメッセージを送り合う……3.6%

 セキュリティクイズへのご参加、誠にありがとうございました。このアカウントでは今後も毎月クイズ形式のアンケートを投稿いたしますので、見掛けた際はぜひご参加くださいませ!

 夏休みをはじめ長期休暇中に保護者の頭を悩ますのが、子どものスマホ長時間利用。猛暑で外出を避けたい今夏などは、特に利用時間が急上昇しているのではないでしょうか。

 睡眠時間を削ってゲームや動画視聴にハマってしまうのはまだ良いほうで、SNSをきっかけに見知らぬ大人と出会ってトラブルに巻き込まれたり、遊ぶ金欲しさから闇バイトに手を出して逮捕されたりしたら……と保護者の心配は尽きません。

 ペアレンタルコントロールは、そんな保護者の心配と子どもの暴走を共に鎮めるための仕組みとして、非常に有用なものです。

一方的な制限は逆効果

 まずは答え合わせから。正解は3の「スマホの利用時間や課金の制限ができる」。正答率は89.3%と非常に高く、ほかの選択肢を選んだ人はわずか数名だったようです。

 あらためてペアレンタルコントロールとは、保護者が子どものスマホやPCの機能・利用時間などを管理すること、またはそのための機能を指す言葉です。たとえばiPhone(iOS)には標準で「スクリーンタイム」と呼ばれる独自のペアレンタルコントロール機能が備わっています。

 休止時間帯の設定、アプリの使用可否や利用時間の管理、電話やメッセージをやり取りできる相手の管理、音楽や映画などコンテンツの年齢制限や決済のオンオフなどをわかりやすく設定できます。

 なお、こうした設定を決めるときに大切なのが、子どもとの話し合いによるルール作りです。無制限に使わせるのはもちろん危険ですが、一方的に制限してしまうと子どもは必ず抜け道を探し始めます。

 そしてYouTubeなどにはペアレンタルコントロールをかいくぐって楽しむためのTIPS動画が山ほど投稿されています。投稿者側は収益を増やすために容赦なく抜け道、裏ワザを子どもたちに伝授しますから、保護者が単独で太刀打ちできるものではありません。

 ペアレンタルコントロール機能を一方的に使った制限は、子どもとの関係に亀裂を生むだけでなく、当初の目的だった子どもの安全も守れないという結果に終わってしまいます。

 ですから、設定の前に話し合いが必要なのです。ネット経由で触れられる世界にはどれほどの危険が潜んでいるのか、トラブルの実例、そして対抗策を子どもは持ち合わせていないことなどを話したうえで、お互いにとって現実的な利用時間帯やアプリの使用可否などを1つずつ決めていきましょう。

 そして年齢に合わせた制限解除も必須です。最終的には「何をやってもOK」な成人になるわけですから、少しずつ自由に扱える領域を増やして自己管理を学ばせることも必要になります。

 今後もマカフィー・セキュリティ情報局発のアンケートやクイズを見かけましたら、ぜひともご回答くださいませ!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう