音声通話は減少傾向
日本人のコミュニケーションはテキストが8割! LINEのメッセージが人気
2025年08月26日 09時30分更新
コミュニケーション手段最多は「LINEのメッセージ」
友人とのコミュニケーション手段は変わってきているのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2025年一般向けモバイル動向調査」(2025年1月)を見てみよう。
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友人と日常会話をする際に最も多く使うコミュニケーション手段について調べたところ、全体では「LINEでのメッセージ」が7割弱で最多となった。LINEはコミュニケーションインフラとして完全に定着したと言えるだろう。
なお、年代別に友人との日常会話において最も多く使うコミュニケーション手段を調べたところ、10代の3割弱が友人との日常会話では、「直接会って伝える」と回答している。
「テキスト」最多が8割、「音声通話」減少へ
さらに、友人との日常会話で最も多く使うコミュニケーション手段を、「テキスト(LINEでのメッセージ、携帯電話のメール、パソコンのメール)」、「音声通話(携帯電話の通話、固定電話、ビデオ通話)」、「直接会って伝える」の3つに分類し、調査している。
結果、全体の8割弱が、友人とのコミュニケーション手段として「テキスト」を最も多く利用していることがわかった。なお70代は「音声通話」を最も多く使っており、その割合は3割だった。
また、2014年から2025年までの12年間における「テキスト」「音声通話」「直接会って伝える」の利用度の変化も見ている。
2014年~2016年には「テキスト」が6割程度で、「音声通話」が3割程度だった。そこから「テキスト」が年々増加し、2019年には「テキスト」が7割に達し、2025年には約8割にまで上っている。「テキスト」が増加する一方で、「音声通話」を最も多く使用する人は年々減少しているのだ。
最近は、「集中している時間を邪魔される」などとして、音声通話は嫌がられる傾向が強くなっている。電話を敬遠する層まで出てきているほどだ。一方、テキストならば互いの都合の良いときにやり取りが可能なため、選ばれやすくなっていると考えられる。
コミュニケーション手段の多様化によって、我々の感覚も年々変化しているようだ。今後も変化を随時ご紹介していきたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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