NECプラットフォームズ、AMD Embedded+搭載「コンパクトボックス型コントローラ」開発キットを発表
2025年08月18日 15時00分更新
NECプラットフォームズは8月18日、先進的で低コスト・短期間の開発をサポートする「コンパクトボックス型コントローラ AMD Embedded+搭載モデル」の開発キットを販売開始すると発表した。この製品はオープン価格で提供され、8月29日から出荷が開始される。
NECプラットフォームズの新製品は、AIアクセラレーションを求めるエンジニアに向け、FPGAを用いたデバイスの開発を迅速化し、コストを抑えることを目的としている。この製品は、低消費電力とコンパクト設計、長期ライフサイクルが特長的だ。
特に、AMDのEmbedded+アーキテクチャを採用しており、AMD Ryzen組込み型プロセッサーとAMD Versal AI Edgeシリーズの適応型SoCを融合することにより、迅速な開発と市場投入が可能になるという。
本開発キットには、FPGA設計やプロトタイプ作成のハードルが下がるように、NEC独自のサポートパッケージも提供される。拡張ボードコネクタを備えており、顧客固有のインターフェースを容易に追加できる。AI推論やFPGAを活用したハードウェア設計支援に役立ち、エッジシステムの構築に必要なすべての処理を一台で実現可能だという。
背景には、自動化や省人化が進む中で、リアルタイム性に優れたエッジデバイス需要が急速に高まっていることがある。特に医療や産業、モビリティの分野では、応答遅延が許されないため、エッジ上でのAI処理が重要となっている。しかし、こうしたデバイスの開発にはプロトタイピングと検証工程が多く、初期コストが高くなりがちだ。
この製品はその課題を解決し、FPGAの導入を容易にするソリューションである。
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