第109回
【船内レポ】晴海に豪華客船が帰ってきた! MITSUI OCEAN FUJI の中はどうなってるの?
2025年08月13日 07時30分更新
食事はビュッフェスタイルでオープンスペースのテラス席もある「テラスレストラン 八葉」とサーブスタイルで歴代料理長たちの受け継いできた味が楽しめる「ザ・レストラン 富士」が利用可能。さらに予約・有料となりますが、三國清三シェフ監修のメニューが提供されるスペシャルダイニング「北斎 FINE DINING」も用意されています。
そのほか、パノラマビューとピアノの生演奏を楽しみながら、オリジナルカクテルが飲める「オブザーベーションバー36」や、昼夜を通してイベントが開催される「オーシャンステージ」などもあり、道中飽きることなく旅を満喫できそうです。
●晴海客船ターミナル、消えた名所が華麗にカムバック
1991年に開業し、数多くの豪華客船の出迎えを行っていた「晴海客船ターミナル」。しかし近年では、客船の大型化によりレインボーブリッジをくぐれず晴海客船ターミナルまで航行できない船も多くなってきました。また2020年にはレインボーブリッジの外側に大型客船も寄港できる東京国際クルーズターミナルがオープンしたこともあり、晴海客船ターミナルは2022年2月に閉館となり、その建物も解体されてしまいました。
ところが、コロナ禍があけて再び豪華客船によるクルーズ旅行が人気となっており、さらにオーバーツーリズムの観点などから、最近は巨大な客船だけではなく、中型から小型の客船に回帰も見られています。
そうなると、都心部からもアクセスしやすい晴海に再度ターミナルの建設をという声もあがり、晴海客船ターミナルのリニューアルオープンが決定したわけです。
初入港を迎える8月7日には、「MITSUI OCEAN FUJI 晴海客船ターミナル 入港歓迎セレモニー」を開催。東京港管理事務所の菊田裕司所長から、MITSUI OCEAN FUJIのサイモン・ダニエル・ウエストォルキャプテンへの花束贈呈イベントなどがありました。
今後は、大型船は東京国際クルーズターミナル、中型・小型の客船は晴海客船ターミナルと2拠点を連携させて運用するとのこと。ちなみに、以前の晴海客船ターミナルは展望デッキなどを備えた多層構造のビルでしたが、新しい晴海客船ターミナルは平屋建。乗下船手続や待合エリアといった最低限の機能に絞った、コンパクトな作りになっています。
また正式なオープンは11月を予定。現在、平屋建物部分はほぼ完成していますが、周囲のロータリーなどはまだまだ整備中といった感じです。
リニューアルされた晴海客船ターミナルと、日本発着クルーズの新たな魅力を提供するMITSUI OCEAN FUJIの今後の活躍に期待したいですね。というか、クルーズ旅行したいです!
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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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