G-Master Hydro X870Aをレビュー
RTX 5070 Ti&Ryzen 7 9800X3DのゲーミングPCの性能は4Kでも通じる? デュアル水冷なら温度や動作音も快適
2025年08月11日 10時00分更新
「黒神話:悟空」も4Kで概ね快適
MHWsベンチマークで、重ためのゲームも4Kプレイできることがわかったので、さらに重たい「黒神話:悟空」のベンチマークツール」(以下、黒神話ベンチマーク)も試してみた。
解像度は4K、画質レベルは「最高」、フルレイトレーシングレベルも「超高」の激重設定。なお、DLSSは有効化してサンプリング解像度は「50」、フレーム生成も「ON」にした。
平均フレームレートは75fps、95パーセンタイルでも67fpsと及第点。もちろん、シーンによってはフレームレートが落ち込む可能性はあるが、概ね快適に遊べそうだ。
ちなみに、フレーム生成を「OFF」にするとどうなるのか試してみたところ、平均フレームレートは45fps、95パーセンタイルは39fpsに落ちてしまった。フレーム生成は素直に「ON」にしよう。
DLSSによる超解像は見た目の劣化は少ないものの、このタイトルでは細部のつぶれがやや気になった。とはいえ、DLSSの超解像を無効にすれば、95パーセンタイルで60fps以上を確保することは難しい。そこで、解像度をWQHDに落として、試してみることにした。
平均フレームレートは58fps、95パーセンタイルは51fps。まったく遊べないというレベルではないが、さすがに「快適」とは言えない。Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5070 Ti構成のG-Master Hydro X870A
でもDLSSは素直に使ったほうがいいだろう。
ゲームベンチマーク中でもGPU温度は最大60.6度
ゲーミング性能がわかったところで、GPUの温度もチェックしてみよう。水冷仕様でどこまで冷やせるのか気になる人も多いだろう。MHWsベンチマークを30分間ループ実行し、その時のCPUとGPUの温度をチェックしてみた。
なお、HWiNFO64 Proの画面で常時温度を見張れるよう、MHWsベンチマークはWQHDのウィンドウモードに設定。画質はプリセットの「ウルトラ」、レイトレーシングは「高」、フレーム生成は「ON」とした。
CPUの温度は最大81.8度で平均67.5度。シーンによって上昇することはあるものの、ほとんどが70度台前半までに抑えられており、かなり余裕がある状態だった。
一方で、GPUの温度は最大60.6度で、平均でも57度とかなり低い。解像度をWQHDに落としているとはいえ、重ためのゲームでここまで温度が抑えられていれば、長時間プレイでも安心だ。
まとめ:水冷で高いゲーミング性能を十全に発揮でき、静音性も担保したPC
ゲームベンチマーク中はそれなりの動作音になったが、数メートル離れれば気にならない程度。スペックを考えればかなり静かな部類で、隣室まで響くことはまずないレベルに抑えられていた。これなら夜中でも、同居人に迷惑がかかることはないだろう。
注意したい点は、天面から結構な熱風がふき出すこと。PCの上には物を置くと排気口をふさいでしまうので、冷却性能が落ちるかもしれない。また、PCを机の下に置く場合は、天面と机との間に十分な隙間があることを確認しておきたい。
高画質で4Kゲーミングできるうえ、長時間の高負荷作業でも安定した動作に期待できる点が、G-Master Hydro X870A
の強みだ。性能に妥協したくはないけれど、ゲーミングPCにありがちな騒音に悩まされたくない人には、かなり魅力的な1台になる。
なお、現在は「サイコム サマーキャンペーン 2025
」(2025年8月25日まで)が開催中。なので、G-Master Hydro X870Aの標準構成価格は44万6180円となる。本稿で紹介したカスタマイズ構成でも48万9450円とお買い得なので、ぜひこの機会をお見逃しなく
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