週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

G-Master Hydro X870Aをレビュー

RTX 5070 Ti&Ryzen 7 9800X3DのゲーミングPCの性能は4Kでも通じる? デュアル水冷なら温度や動作音も快適

2025年08月11日 10時00分更新

「黒神話:悟空」も4Kで概ね快適

 MHWsベンチマークで、重ためのゲームも4Kプレイできることがわかったので、さらに重たい「黒神話:悟空」のベンチマークツール」(以下、黒神話ベンチマーク)も試してみた。

 解像度は4K、画質レベルは「最高」、フルレイトレーシングレベルも「超高」の激重設定。なお、DLSSは有効化してサンプリング解像度は「50」、フレーム生成も「ON」にした。

G-Master Hydro X870A

画質レベルとフルレイトレーシングレベルをプリセットのイチバン上に変更

G-Master Hydro X870A

黒神話ベンチマークの結果(解像度:4K、画質レベル:最高、フルレイトレーシングレベル:超高、サンプリング解像度:50、フレーム生成:ON)

 平均フレームレートは75fps、95パーセンタイルでも67fpsと及第点。もちろん、シーンによってはフレームレートが落ち込む可能性はあるが、概ね快適に遊べそうだ。

 ちなみに、フレーム生成を「OFF」にするとどうなるのか試してみたところ、平均フレームレートは45fps、95パーセンタイルは39fpsに落ちてしまった。フレーム生成は素直に「ON」にしよう。

 DLSSによる超解像は見た目の劣化は少ないものの、このタイトルでは細部のつぶれがやや気になった。とはいえ、DLSSの超解像を無効にすれば、95パーセンタイルで60fps以上を確保することは難しい。そこで、解像度をWQHDに落として、試してみることにした。

G-Master Hydro X870A

超解像をオフにするため、サンプリング解像度を「100」に設定。フレーム生成は「ON」のままとした

G-Master Hydro X870A

黒神話ベンチマークの結果(解像度:WQHD、画質レベル:最高、フルレイトレーシングレベル:超高、サンプリング解像度:100、フレーム生成:ON)

 平均フレームレートは58fps、95パーセンタイルは51fps。まったく遊べないというレベルではないが、さすがに「快適」とは言えない。Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5070 Ti構成のG-Master Hydro X870AでもDLSSは素直に使ったほうがいいだろう。

ゲームベンチマーク中でもGPU温度は最大60.6度

 ゲーミング性能がわかったところで、GPUの温度もチェックしてみよう。水冷仕様でどこまで冷やせるのか気になる人も多いだろう。MHWsベンチマークを30分間ループ実行し、その時のCPUとGPUの温度をチェックしてみた。

 なお、HWiNFO64 Proの画面で常時温度を見張れるよう、MHWsベンチマークはWQHDのウィンドウモードに設定。画質はプリセットの「ウルトラ」、レイトレーシングは「高」、フレーム生成は「ON」とした。

G-Master Hydro X870A

MHWsベンチマーク中の温度をモニタリング

 CPUの温度は最大81.8度で平均67.5度。シーンによって上昇することはあるものの、ほとんどが70度台前半までに抑えられており、かなり余裕がある状態だった。

 一方で、GPUの温度は最大60.6度で、平均でも57度とかなり低い。解像度をWQHDに落としているとはいえ、重ためのゲームでここまで温度が抑えられていれば、長時間プレイでも安心だ。

まとめ:水冷で高いゲーミング性能を十全に発揮でき、静音性も担保したPC

 ゲームベンチマーク中はそれなりの動作音になったが、数メートル離れれば気にならない程度。スペックを考えればかなり静かな部類で、隣室まで響くことはまずないレベルに抑えられていた。これなら夜中でも、同居人に迷惑がかかることはないだろう。

 注意したい点は、天面から結構な熱風がふき出すこと。PCの上には物を置くと排気口をふさいでしまうので、冷却性能が落ちるかもしれない。また、PCを机の下に置く場合は、天面と机との間に十分な隙間があることを確認しておきたい。

 高画質で4Kゲーミングできるうえ、長時間の高負荷作業でも安定した動作に期待できる点が、G-Master Hydro X870Aの強みだ。性能に妥協したくはないけれど、ゲーミングPCにありがちな騒音に悩まされたくない人には、かなり魅力的な1台になる。

G-Master Hydro X870A

なお、現在は「サイコム サマーキャンペーン 2025」(2025年8月25日まで)が開催中。なので、G-Master Hydro X870Aの標準構成価格は44万6180円となる。本稿で紹介したカスタマイズ構成でも48万9450円とお買い得なので、ぜひこの機会をお見逃しなく

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります