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G-Master Hydro X870Aをレビュー

RTX 5070 Ti&Ryzen 7 9800X3DのゲーミングPCの性能は4Kでも通じる? デュアル水冷なら温度や動作音も快適

2025年08月11日 10時00分更新

CPU温度は最大84.1度で安定動作

 まずは、G-Master Hydro X870AのCPU性能を「CINEBENCH 2024」で計測する。CGレンダリング速度からCPU性能を測り、結果は「pts」という単位の独自スコアーで表示され、この値が高ければ高いほど高性能なCPUとなる。

 テストはすべてのコア/スレッドを使用する「Multi Core」と、1つだけ使用する「Single Core」の2つ。デフォルトのテスト時間は10分以上のループで、今回のテストではこのデフォルト設定のまま使用した。なお、Multi Coreテストの負荷はかなり高く、CPUクーラーの冷却性能や温度変化を見るには最適だ。

G-Master Hydro X870A

CINEBENCH 2024の結果

 Multi Coreテストは1291ptsだった。Ryzen 7 9800X3Dはゲームでは強いものの、8コア/16スレッドのCPUだ。そのため、よりコア/スレッド数の多いCPUと比べてしまうと、若干見劣りしてしまう。

 とはいえ、Single Coreテストの131ptsは申し分ない成績。Ryzen 7 9800X3D搭載PCにおける手持ちの過去データを見ると、Multi Coreテストが1300pts前後、Single Coreテストが132ptsのものが多かったので、平均的な性能と言える。

 ベンチマーク実行中、本体天面に手をかざすと、火傷はしないもののかなりの熱風がふき出ていた。CPU温度がかなり高いのかもしれないと、Multi Coreテスト中のCPU温度を「HWiNFO64 Pro」で確認してみた。

G-Master Hydro X870A

CINEBENCH 2024のMulti Coreテスト実行中のCPU温度

 上記の画面はMulti Coreテストが終了する直前のもの。CPU温度(CPU Tctl/Tdie)の最大は84.1度、平均でも80.5度だった。Ryzen 7 9800X3Dの仕様上の上限は95度。つまり、まだ10度以上も余裕がある状態なので安全圏だ。

ゲームで重要な3D描画性能を「3DMark」でチェック

 ビデオカードの3D描画性能はゲームの快適さに直結する。そこで、定番ベンチマークソフト「3DMark」でチェックした。まずはDirectX 12 Ultimateに対応し、レイトレーシングやグローバルイルミネーションといった重たい効果が多数使われている「Speed Way」の結果から。

G-Master Hydro X870A

3DMark Speed Wayの結果

 スコアーは7526と、GeForce RTX 5070 Ti搭載ビデオカードを搭載するPCの平均スコアー(7802)よりもやや低め。しかし、その平均値はファクトリーオーバークロックモデルのスコアーも含む。中央値は7500スコアーに届かないくらいなので、妥当なラインだろう。

 Speed Way以外のテスト結果は下記にまとめたので、自分のPCとの性能比較などで役立ててほしい。

G-Master Hydro X870A

3DMarkの結果(まとめ)

 どのスコアーも中央値を安定して超えており、軽めのFire Strikeでは平均値を上回っていた。

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