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X870 vs B850! 初⼼者がASRockマザーボードの違いを探したらレベルアップして新技ファイアー‧リンク‧ブリザード‧ナイフを編み出す

2025年08月28日 11時00分更新

背面インターフェースの違いも重要

実用面でも大事な、背面のインターフェースを見比べます

 続いて、背面のインターフェースに目を向けるドリブルまつなが氏。ここは普段から意識する機会も多いだけあって、さすがに違いにはすぐに気が付いたようです。

「あ! こっち(B850)のマザーボードにはDisplayPortがありますよ! ってことはこっちのほうが上位じゃないですか?」」

 え、そこ!? なかなか意外な部分に食いつきました。X870 LiveMixer WiFiは映像出力ポートがHDMIのみ、対してB850 LiveMixer WiFiはHDMIとDisplayPortを搭載しています。ドリブルまつなが氏はこの映像出力ポートの多さに注目しました。

 内蔵グラフィックを搭載したCPU(AMDの場合はAPU)では、ビデオカードなしでも映像を出力できるため、マザーボードの映像出力ポートは欲しいところ。とはいえ、このクラスのマザーボードはビデオカードと組み合わせて使用する場合が多いため、使う機会は少ないかも……。

「僕はやっぱDisplayPortがあるほうがいいですね~」と、マザーボードの映像出力に謎のこだわりを見せています

 ほかには気になる部分はないかと聞いてみると、ドリブルまつなが氏は改めてマザーボードのインターフェースを見比べます。

「う~ん、この有線LANポートって普通より高速なやつだと思うんですけど、僕はいまいちこの恩恵を感じたことないんですよねぇ……」

 X870 LiveMixer WiFiは5GbE、B850 LiveMixer WiFiは2.5GbEの有線LANポートをそれぞれ搭載しています。現在はかなり増えている2.5GbEや5GbE、10GbEといった有線LANは、ひと昔前の1GbEに比べて高速なインターネット通信を実現できますが、家の回線やルーターもそれに合わせた高性能なものにしなければならないのでハードルが高め。

 PC環境としてはやや上級者向けの要素になるので、ドリブルまつなが氏はいまいち実感できていない様子。ただ、このマザーボードのターゲットとなるプロのクリエイターなどであれば、オンライン上で巨大な容量の作品データをやり取りするような場面もあるかもしれません。そこは使い手次第といった感じでしょうか。

 なお、この2つのマザーボードは、双方ともWi-Fi 7に対応しているので、無線LANでも十分高速です。

ちなみにドリブルまつなが氏、マザーボードのWi-Fiアンテナを知らなかったそうで、付属品のアンテナを見て「なんかお箸入ってますよ。サービスいいですね~」とあさっての方向へ感心していました。ポテトチップスを食べるときに手が汚れないとでも思っているのでしょう

 ドリブルまつなが氏は、DisplayPortの存在でややB850 LiveMixer WiFiに心を奪われかけているようです。しかし、ここで彼の目にあるものが映ります。

 「あれ、こっち(X870)にはUSB Type-Cポートが3つあるじゃないですか!  だったらこっちのほうがいいですね!」

 いや心変わり早いな。彼が目を付けたのは、USBのポート数です。もともとLiveMixerはクリエイター向けということもあって、USBポートがかなり多い設計ですが、今回の2機種では構成が異なっています。

 X870 LiveMixer WiFiは、USB4×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×7、USB 3.2 Gen1 Type-C×1、USB 2.0×6という構成です。形状で見ると、Type-Aが13基、Type-Cが3基となっています。

X870 LiveMixer WiFiの背面インターフェース

 一方のB850 LiveMixer WiFiは、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、USB 2.0×8。形状で見ると、Type-Aが13基、Type-Cが1基となっています。

B850 LiveMixer WiFiの背面インターフェース

 Type-Aのポート数は変わりませんが、X870 LiveMixer WiFiは高性能なUSB4ポートを2基搭載しています。より高速な外付けストレージなども使用できるため、データのバックアップなどにも便利です。

 それを知ってか知らずかはわかりませんが、とにかくUSB Type-Cの多さが気に入った模様。「Type-AよりもType-Cが重要?」と聞いてみると、彼の持っているデバイスはType-C接続が多いとのこと。たしかに、最近のデバイスはType-C接続のものが多いですからね。

 彼のように、背面インターフェースがマザーボード選びで重要なポイントになるという人は少なくないでしょう。USBなどの構成は、よく確認しておきたい部分です。

先輩のドリル北村氏から、USBのバージョンについて教わっています。ドリル北村氏、後輩に教える時も電動ドリルを手放さないのはさすがベテランの風格です

 ちなみに基板上のピンヘッダーを含めたUSB全体の数は、B850 LiveMixer WiFiは23、X870 LiveMixer WiFiは25。X870のほうが2つ多いです。

 ヘッドセットやウェブカメラやマイク、キャプチャーデバイスなど、多くのUSB機器を接続する動画配信者にとって、USBの数が多いというのは安心材料になるでしょう。

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