カッターナイフというと、紙やダンボールを切る文房具という印象があります。
一般的に利用されているのは、幅約9mmのS刃(S型、小型刃)を使うもの。文房具用としての定番で、薄手の紙などを切るに向いています。大抵の家にあるカッターナイフといえば、この刃を使うものでしょう。
これよりも大きく、工作用途で使われることが多いのが、幅約18mmのL刃(L型、大型刃)です。刃厚が約0.5mmとS刃の約0.38mmから分厚くなっているため、ダンボールなどの分厚いものや、より硬い素材の加工向き。プラスチックや木材などを切ったり削ったりするなら、こちらを選ぶのではないでしょうか。
以前紹介したTAJIMAの「ドラフィン L560」も、このL刃用の製品です。(連載記事「ドライバーや缶のフタ開けもできる、めちゃ強いカッター「ドラフィン L560」に驚いた!」)
これ以外にも、刃先の角度が違ったり、ノコ刃だったりといった特殊なものもがありますが、基本的にはこの2種類が使われています。
●もっと強いカッターが欲しい!
しかし、素材を加工する工具として使うのであれば、より大きく分厚い刃が欲しくなることがあります。硬い素材はもちろんですが、柔らかくて大きな素材を切るときには、刃が大きい方が仕上がりがキレイになりやすいですからね。
こういった用途向けで考えているなら、幅約25mm、刃厚約0.7mmの特大刃(特大H型刃、超特大)が使えるカッターナイフはどうでしょう。細かな作業には向いていませんが、グリップが大きく握りやすく、力を入れやすくなるぶん、大型素材の加工がしやすいのがメリットです。
そんな特大サイズのカッターナイフの人気商品、SDIの「パワーカッター」(実売1650円前後)を使ってみました。
●2種類のロック方式に対応
まずは、どのくらいのサイズ感なのかを比較。上がS刃、中がL刃ですが、並べてみると特大刃がいかに大きいかがよくわかります。
刃が大きければ、当然ボディも大きくなります。L刃用のカッターと大きな差はないように見えますが、握ってみると違いは歴然。高さだけでなく厚みも増していることもあって、かなり太くなっていると感じます。
この太さが、手の形にフィット。力を入れてもカッターが左右にブレにくく、硬い素材でも切りやすそうだと感じました。
ただし、手が小さな人だとホールドしづらく、逆に不安定に感じてしまうでしょう。心配ならば、L刃のカッターに少しクッションシートを巻いて太くし、持てるかどうかを確認しておくと安心です。
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