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データ比較でわかる今年の“異質な”暑さ

群馬・桐生市の気温、一時的にサハラ砂漠を超えていた

2025年08月08日 08時00分更新

サハラ級の猛暑、対策は必須に

 なぜ今年の桐生市は、これほどまでに暑くなったのか。桐生市は、周囲を山に囲まれた地形によって熱がこもりやすく、かつ「フェーン現象」が発生しやすい地域としても知られている。

 フェーン現象とは、湿った空気が山を越える際に乾燥し、流れ込んだ先の気温を急上昇させる現象だ。特に今年は、海洋からの湿った空気が山脈を越えて関東内陸部に大量に流れ込んだことが、気温の急上昇を生んだという指摘もある。

 データからもわかるように、日本の気温は、平均的に「サハラ並み」と言い切るほどは暑くない。だが一時的とはいえ、両地点が“ほぼ肩を並べた”暑さを記録していた事実は見逃せない。

 まだ暑さは続く。“サハラ級”の猛暑を乗り切るために、涼をとる工夫や日傘など、日本でも身近な暑さ対策が欠かせなくなってきているようだ。

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