週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

EVとガソリン車、どっちが安い!? 日産「アリア」のロングドライブの充電費用をエンジン車と比較

2025年08月02日 15時00分更新

エンジン車で旅の燃料代を試算してみる

 続いて、エンジン車での燃費を計算してみましょう。「アリア」は全長4.6mのミッドサイズSUVですから、同格となるのはガソリン車ハイブリッドの日産「エクストレイル」、ディーゼルのマツダ「CX-5」です。この2台と比較するのが良いでしょう。

 すべて2WDとして、エクストレイルの燃費性能は19.7km/L(WLTCモード)で、「CX-5」は17.4km/L(WLTCモード)です。燃料の価格は、レギュラーガソリンで170円、軽油で150円として計算してみましょう。

 走った距離は1653.4kmですから、「エクストレイル」なら約83.9L、「CX-5」なら95Lが必要となります。つまり「エクストレイル」なら燃料費が1万4263円、「CX-5」ならば1万4250円になります。エンジン車の場合、基本料金もなにもありませんから、これがそのまま燃料費になります。

 比べてみれば、「アリア」は9295~1万3880.5円。ガソリン・エンジンのハイブリッドである「エクストレイル」は1万4263円。ディーゼルの「CX-5」ならば1万4250円となります。同じミッドサイズのSUVであるならば、BEVの「アリア」が一番安価という結果となりました。日産のプレミアム200を使った場合の9295円と比べると、約5000円ほどの差が出ています。

 ちなみに、ガソリン価格がレギュラー130円程度であれば、その勝敗は逆転します。つまり、今回の勝負はBEVの「アリア」が勝りましたが、ガソリン価格や充電価格の変化があれば、勝敗はどちらに転ぶかわからないということです。個人的には、「意外と僅差だな」というのが正直なところでした。

筆者紹介:鈴木ケンイチ

 

 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。


 
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事