富士通「FMV Comfort Keyboard KB800」
キーボードマイスター監修のキータッチが気になる めちゃくちゃ静かな人気のキーボード【FMV Comfort Keyboard KB800】
2025年08月12日 17時00分更新
富士通FMVのキーボードマスターが監修したという「FMV Comfort Keyboard KB800」の魅力を、3つのおすすめポイントと注意点から掘り下げていきます。
FMV Comfort Keyboard KB800を使う3つのメリット
ポイント1:薄型なのに、しっかり“打てる”感触がある
KB800の本体はわずか24.35mmという薄さです。“高級キーボード”というと筐体もキーもガッチリしたものというイメージがありますが、本製品はまったくその逆を行っています。でも、打鍵感は極めて優れています。
まず、キーストロークは約3mm。メカニカルキーボードなどでは4mm程度が一般的ですが、そこまでの数値ではないものの、一般的なパンタグラフ構造のキーボードよりはしっかりと深いストロークが確保されており、しかも押し込んだときの安心感があります。軽快ながらも「押した感」があるのが特徴です。
この深さに加え、キー入力にも工夫があります。キー入力の検知がかなり早めに設定されており、完全に底づきするまで押し込む必要がありません。つまり「必要以上に指を使わずに済む」ため、このキーボードに慣れれば慣れるほど長時間のタイピングで疲れにくくなるというわけです。実際に使ってみても、途中から吸い込まれるようにスッと沈む感触が心地よかったです。
こうした入力感覚は、キーボードに毎日触れる人ほどメリットがあります。
ポイント2:ぐらつかないキートップ構造と優れた静音性
もう1点、本製品で印象的だったのは、キーのぐらつきが非常に少なかったことです。キーを斜め気味に押してもグラつかず、真っすぐスッと下に沈む構造になっています。このおかげで、打鍵中のブレが少なく、入力ミスの防止にもつながるはず。指先に余計な力を入れる必要がなく、自然な打ち方ができました。
さらに本製品では静音性も重視。具体的な感覚としては、パチパチという高音やカチャカチャという雑音が少なく、音のトーンも落ち着いていました。「静かで、でもしっかり押した感じも欲しい」という欲張りなニーズに応えてくれそうです。
ポイント3:マクロ登録対応&電池長持ちの実用性も◎
打鍵感や静音性だけでなく、機能面でも優秀です。まずはメモリー機能。これはファンクションキーのF12の右隣にある3つのキーで、最大50キーまでの定型のキー入力を登録して、ワンタッチで入力が可能というもの。複雑なショートカットキーなどを登録しておくと便利そうです。
また、バッテリー持ちも非常に優秀で、単4電池2本で約1年使える仕様。内蔵バッテリーではなく、通常の電池なので、長く使いたいという人にとっても安心です。
接続については、2.4GHzのUSBドングル+Bluetooth×3の計4台。接続機器の切替は専用のキーがテンキーの上にあるので、ワンタッチで簡単。この点でも高い利便性を持っています。
購入時に注意すべき側面
ポイント1:テンキーレスやUS配列モデルは存在しない
快適なタイピングをもたらしてくれるKB800ですが、現在リリースされているのは「日本語配列・テンキー付き」のフルサイズモデルのみ。US配列派の人はもちろん、省スペース重視でテンキーレスがいいという人にとっても、悩ましい存在ではあるでしょう。
メーカーとしては、まずは標準的な日本語配列フルサイズで展開ということと考えられるので、あとはユーザー次第ではあるのですが、フルサイズキーボードとしては、約384.8mmと比較的小型なのもまた確か。テンキーやカーソルキーが付いていて、このサイズという見方も当然可能です。
ポイント2:キートップの形状は好みがやや分かれるかも
KB800のキー表面は球面形状になっていて、軽く凹んだようなデザインが採用されています。この形状が“指にフィットする”と感じる人もいれば、“平らな方が好き”という人もいて、好みは分かれるかもしれません。
また、キーを最後まで押し込まなくても入力を検知できる点やキーごとに3段階の押下圧設定がなされている点なども同様に好みが分かれる可能性があります。いずれにしても、「実機で一度触ってみるのがオススメ!」と言いたいところですが、“慣れ”によって評価が大きく変わるケースが多いのがキーボードというデバイスの特性だけに判断が難しいところです。
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