週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

切った瞬間キャッチ!「つかめるニッパー」が超便利でした

 面白いのは、この変形という利点を生かして、複数の線材をキャッチすることも可能なこと。例えば、8線のLANケーブルを一度にカットしても、8本すべてをキャッチしてくれます。

LANケーブル(8線)をカットしても、飛ばすことなくつかめました。もちろん、ひっくり返しても落ちません

 また、被覆をむいたより線を切ると、芯線がバラバラと飛び散ってしまいますが、つかめるニッパーならそのほとんどをキャッチできます。

バラバラになりがちなより線も、難なくキャッチ。ひっくり返したり、振ったりしても大丈夫

 このように、まとめてカットしたいときにも活躍してくれますが、気を付けたいことがあります。それは、切断できるサイズ、パッドがキャッチできるサイズに限界があることです。

 直径が2mmくらいまでであれば、サイズが小さな「TH-125NC」や「TH-125CNC」が向いています。また、小回りがきくので、電子工作で部品のリード線を切る場合も、こちらがオススメです。

 これに対し、直径が2mmを超える線材、複数の線材を一度にカットしたいというのであれば、サイズが大きな「TH-150NC」や「TH-150CNC」を使うほうがいいでしょう。

左が「TH-150NC」で、右が「TH-125NC」。結構サイズが違います

刃の大きさを比較。左が「TH-125NC」で、右が「TH-150NC」

●2種類の刃は用途で使い分ける!

 薄刃タイプと強力タイプの大きな違いは、刃のつけかた

 薄刃タイプの「TH-125NC」や「TH-150NC」は、主に内側を削って刃がつけられており、外側はフラットとなっているのが特徴です。これと違って強力タイプの「TH-125CNC」や「TH-150CNC」は、主に外側が削られており、内側は少しだけ削られた形になっています。

内側が削られているので、閉じると外側はフラットに

外側が削られているので、閉じると溝があるように見えます

 薄刃タイプは内側しか削らないため、より大きく削る必要があります。そのため、(タイプ名通り)若干ですが刃が薄くなっており、硬いものや太いものが不得意。その代わり、外側がフラットなのでギリギリを切ることができ、切り残しが少ないという点がメリットです。

 強力タイプは両側から削るため、刃が分厚くできるのが特徴。これにより、固いものや太いものもがカット可能になります。デメリットは、薄刃タイプと違ってギリギリで切れないため、切り残しが大きくなりがちになるという点でしょうか。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事