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GMKtec「Nucbox K6」を深掘り! Ryzenモバイルの性能を最大限に引き出そう

GPUパフォーマンスもしっかりと向上

 日常やクリエイティブ系に続いては、3Dベンチマークを使って、「Nucbox K6」の実力を確認していこう。定番「3DMark」を使って、GPUパフォーマンスをチェックする。テストは最新ゲームをターゲットにしたDirectX 12ベースのテストになる「Steel Nomad Light」、DirectX 11テストとなる「Fire Strike」、DirectX 12ベースの軽量テスト「Night Raid」、レイトレーシングを使ったマルチプラットフォームテスト「Solar Bay」の4つのテストプリセットを実行した。

 「Steel Nomad Light」は、最新世代のテストで、実行解像度も2560×1440ドットと高解像度になる。そのため、スコアは低く、平均フレームレートもカスタマイズ後でも、20fps台とゲームをプレイするには厳しい数値になっている。とはいえ、カスタマイズすることでスコアが1.7倍、フレームレートは2倍近くと、その効果はしっかりと現れている。

 続けて、DirectX 11ベースで1920×1080ドット解像度で実行される「Fire Strike」の結果を確認すると、「Steel Nomad Light」と同じく、スコアと平均フレームレートは1.7倍弱に向上している。

 軽量テストとあって「Night Raid」は、デフォルト構成でもスコアは1万7000ポイントを記録し、フレームレートも余裕で60fpsを超えている。カスタマイズ後はさらにスコアとフレームレートが伸びている。

 最後は、Android端末にも対応するマルチプラットフォームテスト「Solar Bay」だ。ここまでと同じく、カスタマイズすることでスコアとフレームレートは大きく伸ばしている。負荷の高いレイトレーシングを使っているため、フレームレートは60fpsに届かなかったが、テスト中の描画はスムーズだった。

 「Nucbox K6」はカスタマイズすることで、低負荷なゲームタイトルなら、十分プレイを楽しめるGPU性能を引き出せるといえる。

実ゲームをプレイしてみる

 パフォーマンスチェックの最後は、実ゲームタイトルを使用したゲーミングパフォーマンスだ。ここでは、メモリー32GB、デュアルチャンネル、ビデオメモリー8GB、「Power Mode Select」を「Performance」設定のカスタマイズ状態のみを確認している。

 まずは定番の「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」を、1920×1080ドット、画質設定「標準品質(ノートPC)」で実行した。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークの結果

 負荷は中~重量級クラスとなる「ファイナルファンタジーXIV」とあって、画質を落とした状態でもスコア指標は「普通」に留まり、テスト中のフレームレートも60fpsに届かない42.61fpsとなっていた。さすがにスムーズにプレイするには、やや厳しい感じだ。

 次は軽量級タクティカルチームシューターで、6月から無料で楽しめるようになった「レインボーシックス シージ エックス」で確かめてみた。解像度は1920×1080ドット固定で、画質はプリセット「高」をベースに、レンダリングスケールやアップスケーリングを設定した。

 アップスケーリングを効かせるか、レンダリングスケールを「50」にすることで、60fps超えを維持できるようになった。好み次第だが、「低」をベースに設定してフレームレートをさらに稼ぐなどして、十分プレイを楽しめそうだ。

ウマ娘とドラクエ3をプレイしてみた

 タイトルは選ぶが、十分ゲームプレイを楽しめそうな、ビデオメモリーを8GBに設定した「Nucbox K6」。ここからは軽めのゲームを遊んでみた。1本目は横画面表示を活用した便利な機能などを備えているSteam版「ウマ娘 プリティーダービー」だ。

 フレームレートが30fps固定なのは残念だが、大画面でのフルスクリーンプレイや、攻略サイトを確認しながら進めるなど、プレイ感は良好になっている。
 

Steam版「ウマ娘 プリティーダービー」。当然、既存データとの連携も行えるので安心だ

 3840×2160ドットの4K解像度、「標準版」画質設定でチュートリアルのプレイや、いくつかのライブシアターを楽しんだが、30fpsでスムーズにプレイできた。

 続いては、HD-2D版「ドラゴンクエスト III そして伝説へ…」をプレイしてみた。画質を最も高い設定にすると、解像度を1920×1080ドットにする必要があったが、40~60fpsでスムーズに楽しめた。

HD-2D ドラゴンクエスト III そして伝説へ…。フレームレートは戦闘シーンへの切り替わり時などに下がるが、おおむね60fpsを維持できていた

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