マウスコンピューター「DAIV KM-I7G7T」レビュー
ケース小型化で性能も引き続きバッチリ◎ 設置自由度がアップして魅力が増したクリエイター向けPC
2025年07月17日 12時00分更新
「DAIV」シリーズならでは、高解像度の動画編集も快適なパフォーマンスと静音性
ここから試したのは、クリエイティブ系のベンチマークだ。3Dモデリングソフト「Blender」でのパフォーマンスをチェックできる「Blender Benchmark 4.40」を使い、CPUとグラフィックスの性能をそれぞれチェックしてみたところ、次の結果になった。
| Blender Benchmark結果 | |||
|---|---|---|---|
| 対象デバイス | monster | junkshop | classroom |
| Core Ultra 7 265 | 168.925837 | 105.177594 | 76.418169 |
| RTX 5070 Ti | 3703.789844 | 2000.389865 | 1966.091916 |
RTX 5070 Tiの結果を見ると、負荷の高い「classroom」のレンダリングでも1966というスコアが出ており、その性能の高さがうかがえる。よりCUDAコア数の多いRTX 4080に比べると若干下回が、その差は大きくなく、このことからもRTX 4080に近い性能を実現していることが分かる。
さらに、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」を使って、動画をエンコードした際のスピードもチェックしてみることにした。用意した素材はスマホで撮影した4K/60fpsの動画で、長さは5分14秒のもの。これを、プリセットの「YouTube」で書き出してどのくらい時間がかかるかを計測してみた。
その結果、わずか54秒で書き出しが完了した。これくらい速いと、エンコード待ちも短くてすむのが嬉しい。高解像度動画を編集したり、数多くの動画をエンコードする場合も、効率的に作業を進められるはずだ。
ストレージは2TBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていた。CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが7,000MB/s超と非常に高速。RAW画像や動画などの大容量ファイルも軽快に扱うことができ、クリエイターにとっては生産性アップの助けになってくれるだろう。
ベンチマーク実行中でも予想以上に静か、動作音は最大でも44dB前後
なお、ベンチマークを行っている間、騒音計でファンの動作音もチェックしてみた。本体前面から10cmの距離で測定したところ、アイドル時が30dB以下(測定限界値以下)、ベンチマーク実行中の最大値が44dB前後という結果になった。静かなオフィスが50dB、深夜の市街地や図書館が40dB程度とされているので、その中間くらいということになる。使う場所にもよるが、本体の動作音がほとんど気にならないレベルなのは間違いなさそうだ。
クリエイター向け高性能PCの証、「NVIDIA Studio」認定の安心感
コンパクトながら、性能や拡張性、使い勝手に妥協がなく、クリエイティブワークを快適にこなせるミニタワーデスクトップ「DAIV KM-I7G7T」。クリエイター向けに最適化された高性能PCの証であるNVIDIA Studio認定も受けており、動画編集やイラスト制作、3DCGなどのクリエイティブ作業に安心して使用することができる。
今回試したモデル「DAIV KM-I7G7T」の場合、Core Ultra 7 265、RTX 5070 Ti、32GBメモリー、2TB SSDを搭載して41万9800円という直販価格を実現しており、高い性能を考えると十分の納得のいく価格だ。予算に応じて購入できるよう、CPUやGPUの構成が異なる7モデルも用意されており、最安モデルは20万9800円〜で購入できる。いずれのモデルもコンパクトな筐体サイズや使い勝手に優れる上面インターフェース、拡張性やメンテナンス性の高さなどの特徴は変わらない。省スペースでもパワフルな高性能デスクトップPCを探している人は、ぜひ検討してほしい。
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