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マウスコンピューター「DAIV KM-I7G7T」レビュー

ケース小型化で性能も引き続きバッチリ◎ 設置自由度がアップして魅力が増したクリエイター向けPC

「DAIV KM-I7G7T」は最新CPU/GPU採用のおかげで基本性能が高く快適なのだ

 クリエイター向けをうたうだけあって、「DAIV」シリーズはどのモデルも一般的なPCに比べてパフォーマンスが高めだ。今回試した「DAIV KM-I7G7T」の場合は、CPUにCore Ultra 7 265(最大5.30GHz、20コア/20スレッド)を、グラフィック機能としてはNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを搭載していた。

 Core Ultra 7 265は、高性能のPコアを8基、高効率のEコアを12基備えた20コア/20スレッドのプロセッサーで、最大5.30GHzで動作する。GeForce RTX 5070 TiはBlackwellアーキテクチャを採用し、前世代から処理能力とAIを強化したミドルハイクラスのグラフィックカードだ。評価機の主な構成は次のとおり。

「DAIV KM-I7G7T」試用機の主な仕様
CPU Core Ultra 7 265(最大5.30GHz、20コア/20スレッド)
グラフィックカード NVIDIA「GeForce RTX 5070 Ti」
メモリー 32GB(16GB×2/デュアルチャネル)
ストレージ 2TB(NVMe Gen4×4/TLC)

 先述の通り最新CPU/GPUが採用されているわけだが、では実際実力はどの程度だろうか? その性能をチェックするためベンチマークテストをいくつか実行してみることにした。

 まず、CPUのパフォーマンスを測るためCINEBENCH 2024を実行したところ、マルチコアが1452pts、シングルコアが135ptsだった。シングルコアの性能が高いのが印象的だが、マルチコアも順当に進化している。

CINEBENCH 2024の結果

 次にPCの総合的なパフォーマンスをチェックするPCMark 10を試してみたところ、次のようになった。

PCMARK10では、いずれのスコアも快適さの目安を上回っていた

PCMARK 10スコア
総合スコア 9244
Essentials 11217
Productivity 9762
Digital Content Creation 19577

 快適さの目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、そのいずれも倍以上となった。クリエイター向けと謳っているだけあってDigital Content Creationのスコアの高さが目立つ。高解像度動画編集のような負荷の高い用途にも、十分対応できる性能を持っていることがわかる。

 次に、「3DMARK」でグラフィックス性能をチェックしてみた。

3DMARK Steel Nomadの結果

3DMARK Time Spyの結果

3DMARK Fire Strikeの結果

3DMARKスコア
テスト 総合スコア グラフィックスコア
Steel Nomad 6500 65.00fps
Steel Nomad Light 29262 216.76fps
Time Spy 24612 27119
Time Spy Extreme 12648 13365
Fire Strike 45730 58406
Fire Strike Extreme 32804 34535
Fire Strike Ultra 17971 17634

 ミドルハイクラスのRTX 5070 Tiを搭載しているだけあって非常に優秀なスコア。前世代の上位モデルRTX 4080と比べても同等以上なので、GPUアクセラレーションを使う処理や動画のエンコードなどもそれだけ快適に行えることが期待できる。

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