マウスコンピューター「DAIV KM-I7G7T」レビュー
ケース小型化で性能も引き続きバッチリ◎ 設置自由度がアップして魅力が増したクリエイター向けPC
2025年07月17日 12時00分更新
小型で高性能、現場にも持ち込めるクリエイター向けPC「DAIV KM-I7G7T」に注目!

PCに性能や拡張性、安定した動作などを求めると、どうしても筐体のサイズが大きくなりがち。しかし、使用する環境によっては設置できるスペースが限られていて、ミドルタワーやフルタワーのような大柄なケースは導入しにくいということもある。PCの性能が生産性に直結するようなクリエイターにとっては切実な問題だ。
そんなジレンマに対する回答のような製品が登場した。マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」としては初のミニタワー型となる「DAIV KM」シリーズだ。従来のフルタワー型と比べると大幅に小型化されており、設置場所の自由度がアップしているのが特徴。いざとなれば、撮影現場やイベント会場などに持ち込めそうなサイズと重量だ。今回、その実機として「DAIV KM-I7G7T(NVIDIA Studio 認定PC)」を試すことができたので、ここでは製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。
| 試用機の主なスペック | |
|---|---|
| モデル名 | DAIV KM-I7G7T(NVIDIA Studio 認定PC) |
| CPU | Core Ultra 7 265(最大5.30GHz、20コア/20スレッド) |
| CPUクーラー | 水冷クーラー(ラジエーターサイズ360mm) |
| グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti(16GB GDDR7) |
| メモリー | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 |
| ストレージ | 2TB M.2 SSD (NVMe PCIe 4.0 x4) |
| マザーボード | インテルB860チップセット搭載モデル |
| 上面インターフェース | USB 3.0 Type-A×2、USB 3.1 Type-C×1、ヘッドホン兼用ヘッドセット端子×1 |
| 背面インターフェース | DisplayPort(120Hz)×3、HDMI(60Hz)×1、USB 3.0 Type-A×7、Thunderbolt 4×1、マイク入力×1、ライン入力×1、ライン出力×1、S/PDIF(光角型)×1 |
| 通信規格 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5、有線LAN(2.5G BASE-T) |
| 電源ユニット | 定格出力850W、80PLUS GOLD認証 |
| OS | Windows 11 Home(64bit) |
| サイズ(W×D×H) | 幅215×奥行465×高さ380mm(突起部含む) |
| 重量 | 約11.7kg |
| 価格 | 41万9800円 |
利用シーンを広げるため、体積を約33%縮小したコンパクトな筐体を採用
マウスコンピューターの「DAIV」は、“クリエイターによるクリエイターのためのPC”をコンセプトとしたPCブランド。2016年に登場して以降、制作現場での使い勝手を重視したデスクトップパソコンやノートパソコンを発表してクリエイターを中心に厚い支持を得ている。
そのうち現行のデスクトップパソコンは、フルタワー型のみのラインナップでミニタワー型は用意されていなかった。しかしクリエイターからの強い要望もあり、今回新たに開発されたという。
新しいミニタワーケースは、フルタワーケースのデザインや設計思想を受け継ぎながらも体積が約33%縮小されている。それでいてエアフローの効率性や内部の拡張性なども十分に考慮されており、パフォーマンスや使い勝手が犠牲になっていないのが特徴だ。
実際に製品を見てみると、思った以上にコンパクトな印象。本体サイズは幅約215mm、奥行き480mm、高さ381mmで、現行のフルタワーモデルと比べると幅が5mm、奥行きが50mm、高さが144mmも小型化されている。とくに奥行きと高さが大幅に縮小されており、そのぶん場所を選ばず設置できるようになった。足元はもちろん、ラックや机の上などにも置きやすく、圧迫感も少ない。これまでスペースの都合でフルタワーモデルを諦めていたような制作現場も、これなら導入しやすいだろう。
質量はパーツの構成によっても変わってくるが、今回試した「DAIV KM-I7G7T」の場合は約11.7kgとなっている。この程度ならひとりでも設置しやすいし、展覧会やイベントなどで使いたいときも会場への搬入がスムーズだ。
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