●ハンディー扇風機なども持ちこみ禁止
ちなみにモバイルバッテリーを含むリチウムイオン電池については、これまで実施されてきた「機内預け入れ荷物に入れない」、「短絡しないように個々に保護(端子部分に絶縁テープを貼る、専用の保護ケースやポーチに入れる)」、「160Whを超えるものは持ち込めない」というルールはそのままです。
また飛行機の機内は、基本的に航空会社の所属している国の法律が適用されます。そのため日本の航空会社の国際線で海外から日本に戻ってくるときも、このルールが適用されるので注意しましょう。
●中国の新ルールにも注目しておこう
ここまでは日本の話ですが、最近海外でも飛行機へのモバイルバッテリーについて大きな変更がありました。それは中国でのルール変更。中国の中国民用航空局は、6月26日にモバイルバッテリーについて新たなルールを発表し、中国国内線で6月28日から3C認証マークのないモバイルバッテリーの持ち込みを禁止としました。
認証マークがないだけでなく、3C認証マークが不明瞭なモバイルバッテリーやリコール対象となっている型番またはロットのモバイルバッテリーも持ち込み不可となっています。
●3C認証って何?
この3C認証マークは中国向けの認証で、2023年8月スタートと日も浅いため、日本で入手できるモバイルバッテリーは対象品が多くありません。また、認証が付いていてもバッテリーメーカーのトラブルにより認証を取り消されている製品も多くあるので、かなりわかりにくい状況です。
モバイルバッテリーも性能の良いものは価格もそれなりにするので、没収されてしまってはもったいないですよね。現状、国際線には適用されていないものの、中国の国内旅行だけでなく中国系の航空会社を利用する際は、モバイルバッテリーを持っていかないほうが良さそうです。
以上が飛行機搭乗に際しての、モバイルバッテリー取り扱いに関する最新のアップデートです。トラブルに遭わないように、空港へ行く前に搭乗する航空会社の公式サイトなどをチェックしておきましょう!
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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