若年層が学んだ場は納得の……
若者以外は生成AIを「インターネットとテレビ」で学んでいる
2025年07月08日 09時30分更新
「インターネット」「テレビ」「SNS」で学んでいる
生成AIを使いこなす人が増えているが、どこで学んでいるのか。NTTドコモ モバイル社会研究所「2025年生成AI利用意識・行動調査」(2025年2月)を見てみよう。
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生成AIを「詳しく知っている(人に説明できるレベル)」「ある程度知っている」と回答した人を対象に、生成AIを学んだ方法について聞いたところ、全体では、「インターネット」(64%)が最多であり、「テレビ」(46%)、「SNS」(28%)などとなった。
若者ほど「SNS」、中高年層は「インターネット」「テレビ」
若年層ほど「SNS」の割合が高く、特に男性10代が48%、女性10代も47%と10代が男女ともに高かった。一方、中高年層ほど「インターネット」「テレビ」の割合が高く、「インターネット」は男性30~60代で70%を超えており、男性60代が78%で最多に。「テレビ」は年齢が高くなるほど高くなり、60代女性が67%で最も高かった。
生成AIを学んだ方法について職業別に比較したところ、どの職業でも「インターネット」は高く、高校生および専門学校生・短大生・大学生・大学院生では「テレビ」より「SNS」のほうが高くなっていた。教職員は「職場内、学内の勉強会、教材」「本」「職場外、学外のセミナー、展示会」も高く、仕事として積極的にさまざまな場で学んだであろうことがわかる。
新しいことを学ぶには、他にも書籍や勉強会、セミナーなどさまざまな方法がある。現代の人たちは、インターネットで学ぶことが多く、テレビも身近な方法となっている。
若者はSNSでも学んでおり、時代や年代によって学ぶ方法が変化していることがわかる結果となった。今後も、時代の変化が感じられる情報をお伝えしていきたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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