基本の使い方:この3つだけ覚えよう
Gemini CLIの使い方は非常にシンプルだ。まずは普通にチャットするように質問してみよう。
例:東京の今日の天気を教えて
このように、ブラウザ版のGeminiと同じように自然な会話ができる。ただし、3つの特殊コマンドを覚えておくと格段に便利になる。これさえ知っていれば、Gemini CLIの威力を十分に発揮できる。
1. @(アットマーク):ファイルやフォルダを読み込む
@マークの後にファイル名やフォルダ名を入力すると、その内容をGeminiに読み込ませることができる。@を入力すると、今いる場所(フォルダ)にあるファイル・フォルダの候補が表示される。
↑↓キーで選択し、TabまたはEnterで確定できる。使いたいファイルが表示されない場合は、そのファイルがあるフォルダを右クリックして「フォルダに新規ターミナル」(Mac)または「ターミナルで開く」(Windows)を選び、そこで gemini を実行しよう。
使用例:@AI_Terms.txt このファイルの内容を要約して
フォルダ全体を指定することも可能だ。@の後にフォルダ名を入力すれば、そのフォルダ内のファイルを対象にできる。
使用例:@memo/ このフォルダにはどんなファイルが入ってる?
2. !(エクスクラメーション):コマンドを実行する
!マークの後にコマンドを入力すると、そのコマンドを実行して結果をGeminiに渡すことができる。普通のターミナルコマンドをGeminiと組み合わせて使える便利な機能だ。
使用例:!ls 今いるフォルダの中身を教えて
日付や時刻の確認にも使える。
使用例:!date 今日は何曜日?
!だけを入力すると「シェルモード」に切り替わり、すべての入力がコマンドとして扱われる。連続してコマンドを実行したい場合に便利だ。
シェルモードから元に戻すには再度!を入力するか、Escキーを押す。なお、ファイルを変更したり削除したりするコマンドを実行する場合は、実行前に確認画面が表示される。安全性に配慮されているので、確認メッセージをよく読んでから実行しよう。
3. /(スラッシュ):Gemini CLIの機能を操作する
/で始まるコマンドは、Gemini CLI自体の機能を操作するためのものだ。最もよく使うのは以下の通り。
主要コマンド:/quit(終了)、/help(ヘルプ表示)、/clear(画面クリア)
会話の履歴を保存・復元する/chatコマンドも便利だ。名前は自由に決められる。
保存:/chat save 20250709(←任意の名前)
復元:/chat resume 20250709
一覧:/chat list
組み合わせて使う
これら3つのコマンドは組み合わせて使うこともできる。たとえば、@コマンドでファイルを読み込み、!コマンドでフォルダの情報を取得して、両方を総合的に分析してもらうといったことも可能だ。
組み合わせ例:@memo !ls このフォルダの他のファイルとメモを比較して
このように、単一のファイル内容だけでなく、複数のファイルの関係性やフォルダ全体の構成まで理解した回答が得られる。慣れてしまえば、黒い画面への恐怖感も薄れ、むしろ「普通の会話でファイル操作ができる便利なツール」として使えるようになる。
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