●毎分280回転って遅い?早い?
ハイスピードやプラスを見てしまうと、「毎分280回転はかなり遅いのでは?」と思ってしまいますが、そんなことはありません。計算してみるとわかりますが、1秒当たり4回転以上となりますから、手で回すよりも断然高速です。
試しに30mm長、5mm径のネジをナットに通してみたところ、約8秒で奥まで到達しました(動画参照)。手回しドライバーで30mmのネジを外すことを考えれば、これはかなり高速だとわかるでしょう。
もちろん、毎分1200回転のハイスピードや、毎分400回転モードのあるプラスと比べれば遅いですが、十分実用的な速度です。
もうひとつ、トルクが強化されたという点もチェックしてみました。これは、以前電ドラプラスで試したのと同じテストを行うことで比較。具体的には、4.5mm径の木ネジが2×4材にどこまで入るか、というものです(連載記事「電動×手動で使う「電ドラボールプラス」は充電端子がUSB Type-C!」)。
電ドラプラス(2.0N・m)では約6mmしか入りませんでしたが、電ドラボールⅡでは、約10mmまで入りました。
また、3.8mm径の25mm木ネジは最後まで締めることができました。電ドラプラスだと3mm径の15mm木ネジでも締めきれませんでしたから、かなりの強化と言えるでしょう。
これだけ強ければ、小さなネジであれば手回し不要で締められそうですね。
●初代からの買い替え先として魅力的
正直、初代との違いは充電ポートの変更とトルクの強化くらいで、大きく変わりません。
しかし、この2点がとても大切。とくに充電ポートはイマドキのUSB Type-Cへと変更されただけでなく、電ドラプラスと同じくボールグリップ部に移動。USB PDに対応した充電器でも充電できることもあり、かなり使いやすくなりました。
また、トルクの強化は今回試してわかったように、小さなネジであれば電動だけで締め付け可能になったのがいいところ。初代で不満に思うであろう部分がアップグレードされ、普段使いのツールとして、完成度がより高くなりました。
仕様を見比べるとほんの少しの差と思ってしまいますが、新規はもちろん、初代を愛用しているという人の買い替え先としても、かなり満足できる製品といえるでしょう。
ラインアップは、本体のみの「No.220USBC」(実売4900円前後)、ビットが1本付属する「No.220USBC-1」(実売6600円前後)、ビットが5本付属する「No.220USBC-5」(実売8100円前後)。手元にビットがあるなら本体のみ、なければ5本セットを選ぶとよさそうです。
なお、ビットはドライバーだけでなく、ドリルも装着可能。既に持っている初代はドリルビットを付けて下穴用、電ドラボールⅡはネジ止め用といったように、用途別で2本持ちするのも便利そうです。
●お気に入りポイント●
・USB PD対応の充電器でも充電可能
・小さいネジなら締め付け可能な3.0N・mのトルク!
・手回しなら12N・mまで耐えられる
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