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たった2ユーロでパリの中心部へ!“新料金制度”を現地で使ってみた【2025年最新】

2025年07月02日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

●スマホだけで改札通過!紙の切符はもう不要

 もうひとつの変化としては、支払い方法のデジタル化です。以前はパリ市内で使えるチャージタイプの交通系ICカード「Navigo Easy」や紙の切符が主流でしたが、現在はスマートフォンだけで完結できるようになりました。ちなみに、物理カードのNavigo Easyは現在も使えますが、パリの旅行者に定番だった10枚綴りの回数券「Carnet(カルネ)」は1月の料金改定で廃止になっています。

物理カードのNavigo Easyも以前購入して持っていますが、今回は使いませんでした

●iPhoneユーザーはApple Payでラクラク乗車

 スマートフォンでの乗車方法は、iPhoneの場合「ウオレットアプリ」を起動して「+」ボタンをタップ。次に「交通系ICカード」を選択し「フランス」の「Navigo」を選べば追加可能です。

iPhoneのウォレットから「Navigo」を追加

 ウォレットにNavigoが追加されれば、そこから各種チケットが購入できるので、必要なチケットを選んで支払えばオーケー。支払いにはApple Payが使えるのも便利です。あとは地下鉄なら改札機に、路線バスやトラムなら車内にある機械にiPhoneをタッチすれば乗車できます。

鉄道や路線バスのチケットのほか、空港からの鉄道チケットなども購入可能。ただしロワシーバスはウォレットからは購入できません

●Androidはちょっと面倒!? でも大丈夫!

 Androidの場合はウォレットからの追加ではなく、アプリ「IDF Mobilites」と「My Navigo Tickets」のふたつをインストールする必要があります。 まずは「IDF Mobilites」でチケットを購入しますが、こちらはクレジットカード払いのみで、Google Payは使えないようです。チケット購入後、そのまま改札や車内の機械にタッチして乗車できるのはiPhoneと同じです。

Androidは2種類のアプリをインストール

Androidでも各種チケットが購入可能

地下鉄は、改札にスマホをタッチするだけ

バスは、車内の機械にスマホをタッチするだけ

 ちなみにAndroid版のアプリからだと鉄道や地下鉄のチケットも、路線バスとトラムのチケットも一度に複数枚買えますが、何枚買ったところで割引きがあるわけではないので、短期の旅行者なら、その都度、購入したほうが余らせることなく使えてムダがないと思います。

10枚にしても料金は10倍になるだけで、割引はなし

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