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私も買うか迷ってます、フィルムの“不自由さ”も楽しめる縦位置専用カメラ 富士フイルム「X half」

2025年07月15日 17時00分更新

写真に「間」を取り戻す。撮影体験そのものを楽しみたい人へ

 X halfを使ってみて一番印象的だったのは、「ああ、自分は写真を“撮ること自体”が好きだったんだな」と思い出させてくれたことです。

 いまやスマホで何でも撮れて、AI補正もしてくれる時代。でもそんな中であえて、巻き上げて、1枚撮って、撮り終えてから現像して、ようやく写真を眺める──そんな手間のかかるカメラがあること自体、ちょっとした奇跡のように感じます。

 もちろん、機能的に足りない部分はあるし、万人におすすめできる製品ではありません。でも、日常を少し特別に感じたい人。日々の何気ない瞬間を、ちゃんと見つめ直して切り取りたい人。そんな人にとって、X halfはとびきり贅沢なカメラになると思います。

構図などは左上に開いている覗き窓(光学ファインダー)から直接みて決めるかたちになります

 一言で言えば、「撮るって、こんなに面白かったっけ?」と、原点を思い出させてくれるカメラ。これからの時代にこそ必要な、“ゆっくり撮る”という選択肢。X halfは、その入り口に立っているのかもしれません。

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