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GEEKOM「NUC A6」

ほんとに手の平サイズじゃん!”7万円以下で最高のミニPC”

 見た目の完成度だけでなく、中身も本気のGEEKOM A6。正直、最初は「このサイズ感だし、性能はそこそこなんだろうな」と思っていたのですが、実際に使ってみると、その印象は一変しました。イマドキの用途を快適にこなす実力が詰まっているんです。

 ここからはGEEKOM A6のメリットと、とはいえ注意したいポイントを書いていきます。

NUC A6のメリット

ポイント1:手に取るだけでテンションが上がる、高級感あるアルミ製筐体

 まず触れておきたいのが、本体デザインの完成度です。GEEKOM A6はミニPCにありがちな「安っぽさ」とは一線を画しています。筐体はアルミニウム製で、手に取るとしっとりと冷たく、目に入るたびに「これ、いいやつだな」と思わせてくれる存在感があります。

 表面にはヘアライン仕上げが施されており、指紋がつきにくく、光の当たり方によってわずかに表情を変えます。角の処理も丁寧で、筐体の剛性感も高く、持ち歩いても不安を感じません。

 さらにうれしいのが、そのコンパクトさ。本当に手のひらに乗るサイズで、一般的なデスクトップPCとは比較にならない省スペースぶり。本棚やラックの隙間にも収まります。

 デスクに置いておいても邪魔にならない、というより、デスクに置いていたいデザインになっているのは重要なポイントですね。

ポイント2:最大4画面+USB4で広がる快適作業環境

 GEEKOM A6のもう一つの魅力は、その拡張性の高さにあります。

 背面にはHDMIを2つ、USB Type-Cを2つ搭載。後者もともに映像出力に対応しているため、スペック上は4K×4画面でのマルチディスプレー環境が構築できる構成です。

 さらにUSB Type-C端子のうち1つはUSB4対応で、高速な外付けストレージやドッキングステーションの利用も可能です。サイズは小さくても、周辺機器との組み合わせ次第で“本格派”な1台にもなってくれるでしょう。

ポイント3:Ryzen 7 6800H+32GBメモリー+1TB SSDで仕事も遊びも快適

 GEEKOM A6は、手のひらサイズのミニPCとは思えないほどのスペックを持っています。

 CPUはZen 3+コアで8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 6800H。メモリーは32GB(DDR SO-DIMM×2)、SSDは1TB(M.2 2280 PCIe 4.0×4)で普段使いであれば余裕のある内容。

 今回のレビューでは、ウェブブラウジングやOfficeアプリの同時使用、複数タブを開いた調べ物、軽度な画像処理などを中心に使用しましたが、動作は終始スムーズ。立ち上げや切り替えも素早く、仕事や学習における基本的な用途ではストレスを感じない快適さがありました。

 加えて、内蔵GPUとして「Radeon 680M」が搭載されており、スペック的には軽量~中程度のゲームや、動画編集・簡単な3Dモデリングなどにも十分対応できるポテンシャルがあります。

購入時に注意したい側面

ポイント1:最初から“フルスペックモデル”を選ぶのがベター

 GEEKOM A6には構成違いのモデルも用意されていますが、正直なところ、最初から32GBメモリー+1TB SSDモデルを選んでしまうのが一番満足度が高いと感じました。

 理由は単純で、「もう完成してる」からです。このモデルは、ハイエンドノートPCと同等のスペックを備えながら、価格は7万円を切るという異例のコスパを実現しています。メモリーもストレージも必要十分で、購入後に「やっぱりちょっとスペックが足りなかった」と後悔する必要がありません。

 ビジネス用途で使うならなおさら、時間と安定性を確保できるという点でも、フルスペックモデルを選ばない手はありません。

ポイント2:高性能ゆえの発熱とファン音には要注意

 Ryzen 7搭載で高性能な分、GEEKOM A6は負荷のかかる作業をするとそれなりに熱を持ちます。内部にはファンが搭載されており、冷却はしっかりされますが、そのぶんファンの回転音が発生することもあります。

 静かな深夜に作業をしていると、「シュイーン」という軽い風切り音が聞こえてくる感じでしょうか。騒音というほどではないものの、静かさを求める人にとってはやや気になるかもしれません。

 そのため、設置する際は吸排気口をふさがないようにし、周囲に適度な余裕を持たせることで、放熱効率が上がり、ファンの回転数も抑えられます。

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