最高出力204馬力でグイグイ走る力強いエンジン
エクステリアはヘッドライトがLED化されたほか、ボンネットの助手席側にアドブルー(尿素水)の補充口が用意されました。そう、このクルマはディーゼルエンジン車です。
エンジンは2.8L 直4ディーゼルターボ。最高出力は204馬力、最大トルクは51kgf・mと余裕たっぷり。ちなみに燃料タンク容量は130L! リッター10kmとしても1300kmは走れてしまうスゴさ……。
ミッションは6速ATで、別途2駆や四駆と切り替えるトランスファーレバー、そしてデフロックスイッチなどを設けています。トランスファーレバーを切り替えようと操作すると、「ギャッ」という音がして「壊した!?」と肝を冷やしたのですが、ほかのライターさんに尋ねると、「そういうモノ」らしい……。
柔らかい乗り味は人を選ぶ
車内は、懐かしいディーゼルエンジンらしい音と振動が伝わるもの。ハンドリングもダイレクト感が薄く、高い目線も相まって普通のクルマとは全く違うものがあります。
乗り心地はというと、日本の道に合わせてリア側の板バネ枚数を減らしていることが功を奏して、思っているよりはマトモ。とはいえ「ゆっさゆっさ」感があり、これまた普通のクルマとは異なります。
そんなこんなですから、人を選ぶ傾向は強く、好きな人はコレしかないものがありますが、ダメな人はとにかくダメ、というもの。筆者はダメな人で、「コレを買うならハリヤーを選ぶよ」と思ったものです。これはアメリカのJEEP ラングラーも同様ですが。
ですが1~2日と乗ると慣れてきたというのもあり「コレでいいのでは?」とも。なにより自分が強くなったような気がしますし、自分の中に眠っていた野生が目覚めるような。なるほど野生の中で生き抜いてきたクルマのすご味を、都内でヒシヒシと感じたのでした。
東京都では2030年代に純ガソリンエンジン車の販売を全面禁止するとのこと。となると、都内で70ランクルが手に入れられるのは、あと数年しかないというわけ。電動車では味わえない本物感。これは確かに人気を集めるだけはあると共感したのでした。
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