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Nintendo Switch 2のゲーム保存完全ガイド ~Samsung microSD Express Card 256GB で検証~

2025年06月07日 11時00分更新

ゲームの起動やロードの速度は内蔵ストレージがやや有利も差は少ない

 ここからは、内蔵ストレージとmicroSD Expressカードでゲームの起動やロードにどの程度の差があるか見ていこう。

 検証は、Switch 2版のソフトとして、任天堂の「マリオカート ワールド」のダウンロード版、スパイク・チュンソフトの「サイバーパンク2077 アルティメットエディション」のゲームカード版、セガの「ソニック×シャドウ ジェネレーションズ」のキーカード版を用意。

 一方、Switch版ソフトとしては、任天堂の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のダウンロード版、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストIII そして伝説へ...」のダウンロード版を用意。そして、それぞれゲーム本体や更新データを内蔵ストレージまたはmicroSD Expressに置いた状態で起動時間やロード時間を計測した。

 また、Switch版ソフトはSwitchで内蔵ストレージに保存した状態、ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムは、アップグレードパスを利用した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition」でも同様の計測をした。

 それぞれの計測の条件と結果は、以下の表にまとめたとおりだ。また、いずれも3回計測し、差が大きかったものについては最短と最長の幅を示している。

Switch 2版ソフト

マリオカート ワールド ダウンロード版
起動時間 計測条件:Switch 2メニューからゲームを選択してタイトルが表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約15~17秒
microSD Express 約18~21秒
ロード時間 計測条件:グランプリのサーキット選択でキノコカップのマリオブラザーズサーキットを選び、サーキット表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約6秒
microSD Express 約8秒
サイバーパンク2077 アルティメットエディション ゲームカード版
セーブデータロード時間 計測条件:更新データを内蔵ストレージまたはmicroSD Expressに保存して、セーブデータをロード 内蔵ストレージ 約13~14秒
microSD Express 約13~14秒
ソニック×シャドウ ジェネレーションズ キーカード版
起動時間 計測条件:Switch 2メニューからゲームを選択して注意書きが表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約6~7秒
microSD Express 約8秒
セーブデータロード時間 計測条件:セーブデータを選択してロードし、ゲーム画面が表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約4~5秒
microSD Express 約4~5秒
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition ダウンロード版
起動時間 計測条件:Switch 2メニューからゲームを選択してタイトルが表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約9秒
microSD Express 約9秒
セーブデータロード時間 計測条件:セーブデータを選択してロードし、ゲーム画面が表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約9秒
microSD Express 約11秒

Switch版ソフト

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム ダウンロード版
起動時間 計測条件:Switch 2メニューからゲームを選択してタイトルが表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約11秒
microSD Express 約11~14秒
Switchの内蔵ストレージ 約17秒
セーブデータロード時間 計測条件:セーブデータを選択してロードし、ゲーム画面が表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約12秒
microSD Express 約12秒
Switchの内蔵ストレージ 約22秒
ドラゴンクエストIII そして伝説へ... ダウンロード版
起動時間 計測条件:Switch 2メニューからゲームを選択して注意書きが表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約10~11秒
microSD Express 約11~12秒
Switchの内蔵ストレージ 約24秒
セーブデータロード時間 計測条件:セーブデータを選択してロードし、ゲーム画面が表示される瞬間まで 内蔵ストレージ 約4~5秒
microSD Express 約5秒
Switchの内蔵ストレージ 約10秒
 

 結果を見ると、ソフトごとにやや違った結果となっていることがわかる。まず、マリオカート ワールドは、内蔵ストレージに保存した方が、起動、ロードともに速かった。その差は2~3秒ほどとそれほど大きなものではないが、明らかな差があった。同様に、他のソフトでも、内蔵ストレージの方がわずかに速い部分がいくつか見られる。

 おそらくこれは、Switch 2の内蔵ストレージのアクセス速度がmicroSD Expressよりも高速だからだと考えられる。Switch 2の内蔵ストレージは、Switchの内蔵ストレージで利用されていた「eMMC」よりも高速な転送速度を誇る「UFS(Universal Flash Storage)」を採用している。UFSのバージョンは非公開ながら、おそらくデータ転送速度が2300MB/sに達するUSB 3.1を採用していると考えられる。

 とはいえ、差が顕著だったマリオカート ワールドでもその差は2~3秒程度、その他はほぼ無視できる差でしかない。そのため、ほぼ気にする必要はなく、安心してmicroSD Expressにゲーム本体を保存して利用できると言っていいだろう。

耐久性や保証などを考えても、Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2はベストの選択だ!

 ここまで見てきたように、Switch 2のストレージ拡張用として採用されたmicroSD Expressは、Switch 2でゲームを快適にプレイできるだけの十分な速度を備えており、安心してゲーム本体を保存して利用できることがわかってもらえただろう。

 そして、Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2は、任天堂オフィシャルライセンス版であることの安心感はもちろん、安価に購入できる点もうれしい部分だ。

 さらに、保証期間が3年と長期間に設定されている点や、そもそも安定性や信頼性、耐久性で定評のあるSamsung製であることも、見逃せない大きな魅力となっている。

 以上のことから、Switch 2のストレージ拡張用として、イチオシの製品と結論づけていいだろう。Switch 2を手に入れて、内蔵ストレージ容量が足りなくなってきた時には、ぜひ手に取ってもらいたい。

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