モーター×V12エンジン=1015馬力の衝撃! ランボルギーニ「レヴエルト」が示すスーパーカーの未来
2025年06月01日 15時00分更新
いやはや、とんでもないクルマに乗ってしまいました。雲上カーとはまさにこのクルマのためにある言葉でしょう。価格もパフォーマンスもテクノロジーも最高峰のクルマ、それがランボルギーニの「レヴエルト」です。1000PSオーバーのクルマなんて初めて乗りましたよ……。
なお、試乗した日は幸いにも快晴だったのですが、残念ながら一般道も高速も渋滞で、まともに走れていないことを前提にお読みください。そのかわり写真多めに、細部まで見せます!
街を走れば注目のマト!
注目を集めるにふさわしい性能がヤバイ
このランボルギーニの新たなフラッグシップ「レヴエルト」は、アヴェンタドールの後継で、スーパーカーの常識を根底から覆す存在です。価格は日本円で約6600万円と、まさに雲の上、かつ“夢”のクルマですが、その価値はスペックと存在感を見れば納得せざるを得ません。ちなみにすでに中古市場では新車価格以上で出回っています。
レヴエルトは、ブランド創立60周年を記念して登場した、ランボルギーニ初のHPEV(ハイパフォーマンスEV)プラグインハイブリッド・スーパースポーツカーなのです。PHEV(プラグインハイブリッドEV)とは言わないところがランボルギーニっぽいですね。
最大の特徴は、伝統の6.5L V型12気筒自然吸気エンジンと、3基の高性能電気モーターを組み合わせたパワートレイン。システム最高出力はなんと1015PSに達し、0-100km/hの加速はわずか2.5秒、最高速度は350km/h超という、すでに数字でお腹いっぱいになる驚異的なパフォーマンスを誇ります。
しかも、エンジン単体でも825PS/9250rpm、最大トルク725Nm/6750rpmというスペックを持ち、フロントに2基、リアに1基のモーターが四輪を駆動させます。EVモードでは10km程度なら電気走行も可能で、静かな住宅街でも気兼ねなく走れるのも新時代のスーパーカーならでは。朝早くにエンジンをかけて、爆音で周りの家のガラスを振動させてしまうこともありません。
ボディーは新開発だというカーボンファイバー製モノコック「モノフュージ」を採用し、従来比で25%のねじり剛性向上と大幅な軽量化を実現しています。空力性能も大幅に進化し、アクティブエアロや三段階可変リアウイングなど、最新技術が惜しみなく投入されています。なお、ボディーサイズは全長4947×全幅2266(ミラー含む)×全高1160mm、ホイールベース2780mm、車重は1772kgです。
スーパーカーの象徴であるシザードア(跳ね上げ式ドア、ガルウィングではない)やY字型LEDデイライトなど、ランボルギーニらしい伝統も踏襲しつつ、先進の安全装備やADAS(先進運転支援システム)も初搭載。ランボルギーニにADASが搭載される日が来るなんて! まさに「過去と未来の融合」を体現した1台です。
さらに、パープルのカラーとサイバーな見た目が合わさって、エヴァ初号機にしか見えない!
インテリアも「Feel Like a Pilot」をコンセプトに、戦闘機のようなコックピット感と高級感を両立。デジタルメーターや大型インフォテインメントディスプレイ、さらに助手席用ディスプレイまで備え、ドライバーだけでなく、助手席の人も飽きさせません。まあ、このクルマに乗ってて「ヒマだ」と思うことはあまりないと思いますが……。
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