●ネジが使えない場所の救世主!ブラインドリベットとは?
接着が難しい異なる素材同士や、常に力がかかる部分の固定で頼もしいのが、ネジ止め。しかし、タッピングネジだと薄板への固定が難しいですし、ボルトとナットだと、振動で緩んできてしまう不安が残ります。また、裏側にナットをあてるのが物理的に不可能な場合もあるでしょう。
こういったときに活用したいのが、ブラインドリベット。これは金属片を潰すことで締め付けるリベットの1つで、片側からの作業だけで利用できる便利なものです。
ブラインドリベットは、貫通穴の開いたリベット(フランジ)に、マンドレル(釘状のパーツ、シャフト)が刺さっている、といった形状のもの。このマンドレルを引くことでリベットの端が膨らみ、頭の部分と膨らんだ部分とで締め付けるという、わかりやすい原理です。
これをさらに引っ張ると、マンドレルが抜けるか千切れるかし、リベットのみが残ります。
●実はあちこちで使われています
その手軽さと汎用性の高さから広く利用されており、旅行鞄などのキャスター、工具箱のヒンジ、銘板の固定など、身の回りの物を見ても結構な確率で見つけることができます。リベットの中央に穴が開いているので、見ればすぐにわかります。
下穴を開ける必要があるのと、一度使うと外すのが大変だというのはありますが、手早く、強力に固定できるのがメリット。ブラインドリベットがうまく使えるようになると、修理や工作の幅がかなり広がってくれるでしょう。
そんなブランインドリベットを使うための工具が、「ハンドリベッター」。シンプルな構造の工具となるため、安いものでは1500円前後から手に入り、気軽に試せます。
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