In Winが、COMPUTEX TAIPEI 2025の開催に合わせて市内のホテル「グランドハイライ台北」でプライベート展示会を開催し、同社の創立40周年を記念したPCケース「ChronoMancy」を披露した。
ChronoMancyは、In Winの長年にわたる進化を象徴するコンセプトで、時間の経過からインスピレーションを受けているという。それそれの節目は成長の段階を示し、蓄積された専門知識を未来のイノベーションへと発展させていく、とのことだが、あまりの大きさと可変ギミックに目を奪われてしまい、説明員の話が全然頭に入ってこない。とりあえず、数多くの受賞歴を持つIn Winだけに、トロフィーをモチーフにしているということだけは理解できた。
まず驚くのがその大きさだ。トロフィーというには大きすぎるし、パーツを組み込んだら重くて持ち上がらないのではないかと心配になってしまう。それもそのはず、全長は1mを超え、重量は60kg以上はあるという。
あくまでコンセプトモデルとのことだが、これまでIn Winは「Infinite」、「Winbot」、「S-Frame」、「tou」など、コンセプトモデルをことごとく製品化してきた過去がある。そこで、「これも発売するんでしょ?」とたずねたところ「年内には発売したい」というコメントが返ってきた。やはり売る気満々だった!
ケース内部へのアクセスだが、外周のカバー(いわゆるガワ)はリモコンで自動開閉する仕組み。自動開閉システムは「Infinite」と「Winbot」で培った技術が活用されているわけだ。
しかもリモコンは、オーケストラの指揮者や魔法学校の生徒が持つ杖のような形状をしており、その杖をドヤ顔で振ることで扉を開閉したり照明の色を変えたりできる(べつにドヤ顔でなくてもいいのだが)。さらに、扉の開閉中はゴキゲンなメロディーまで流れる始末。取材中に説明員の話がまるで頭に入ってこないのも、ご理解いただけるだろう。
ケース内部を見てみると、ビデオカードが垂直に装着されているのがわかる。つまりマザーボードを90度回転させた(I/Oパネルが天井を向く)倒立式レイアウトになっているわけだ。倒立式は、底面から吸気して天面から排気する煙突型エアフローに適しているため、理にかなった構造になっている。
ちなみに、似たギミックを持つInfiniteが発売されたときの価格は99万8000円だったので、おそらくChronoMancyが発売されれば、これに近い価格になるはずだ。気軽に買える価格ではないが、選ばれしものだけが手に入れられる特別感は、PCケースのなかでもピカイチだろう。
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