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日本に合ったコンパクトな家庭用モデルや省スペースな商業施設向けステーションも見た

MSIってEV充電製品も出してるの? 日本でも展開予定の製品をCOMPUTEXで見てきた

2025年05月25日 09時00分更新

 そして、展示モデルで一番巨大だったのが、「EV SE HYPER 80 DUAL」だ。こちらはショッピングモールといった商業施設向けのモデルで、2台の同時充電が可能となっている、10.1インチのディスプレーを搭載しており、RFIDカードでの支払いや、車両認識とリンクした支払いによる自動充電、クレジットカード支払い、モバイルペイといった支払方法にも対応している。

「EV SE HYPER 80 DUAL」

2台同時に充電が可能

 また奥行が約30cmととてもスリムなので、狭い場所にも設置しやすいのも特徴。買い物や休憩中の1~2時間の充電向けに設計されているという。

奥行がかなりスリム

ノズル部分は伸びるようになっている

 そのほか、商業利用向けに用意されている「Eco Life」と「Eco Premium」も展示してあった。これらのモデルは、工場や大型施設で動力として使用されていることが多い、三相交流を採用。これにより、3つの線で電気を供給するため、22kWという大容量の給電が可能となっている。

「Eco Life」

ディスプレー付きの「Eco Premium」も

 また筐体上部、下部、背面から電源入力が引けるため、柔軟な設置が可能としている。Eco LifeとEco Premiumの違いは、ディスプレーの有無。Eco Premiumのみ5インチのディスプレーを搭載している。

上部

下部

 こちらもモバイルアプリとの連携や、RFIDカードによる給電の開始/停止にも対応している。

給電状況やログ、エラーなどの監視や、支払い価格の決定なども一括でできるソフトウェアも

スマートエネルギー管理システム「eConnect EV Charging Solution」。給電状況やログ、エラーなどを細かく管理できる

 最後に、商業利用向けのスマートエネルギー管理システム「eConnect EV Charging Solution」も展示されていた。充電ステーションとこのソリューションを連携することで、給電状況やログ、エラーなどを細かく管理できる。加えて、コストも自由に管理することが可能。この機能により、市場に合わせて柔軟な価格設定が可能だという。

充電の履歴が確認できる

価格設定も可能

 MSIといえば、PCパーツや周辺機器、ディスプレーなどを展開するメーカーだと思っていたが、複数のEV関連のラインアップを持っているというのは予想外だった。日本ではまだまだEV車の普及はこれからというところだが、今後街中や商業施設で、MSIの充電ステーションを見る日がくるかもしれない。

 また、持ち運びが可能なEZgoは、日本でも人気が出そうだなと感じた。EV車の購入を検討している人は、合わせてMSIの充電ソリューションをチェックしてみてはいかがだろうか。

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