日本市場はPC以外のカテゴリーも模索
アジア太平洋地域(PAP)を担当するAndrew Hou氏は、Acerの市場シェア拡大について説明。特に、マレーシアでのゲーミングノートPC、フィリピンとタイでのノートPCおよびデスクトップでナンバーワンシェアを獲得。インドネシアやマレーシアでもゲーミング分野を中心にシェアを伸ばしているという。
PAP地域の収益の40%から45%がコマージャル・セグメントからもたらされており、特に教育市場が重要だと強調。インドネシア、フィリピン、インド、ニュージーランドなどで教育市場において高いシェアを占めている。フィリピンでは「Education without Acer is nothing(Acerなくして教育なし)」という言葉も生まれたと紹介した。
ブランドイベントとして、Predator LeagueとAcer Dayを継続して開催している。Predator Leagueは当初小規模だったが、現在では参加国が14ヵ国に増加し、大きなスタジアムで開催され、チケット販売も行なうフェスティバルへと発展。テーマソングやオリジナルキャラクターを導入し、地域文化を取り入れたアニメーションビデオも制作しているとのこと。
Acer Dayは主に学生向けのプロモーションイベントとして夏に開催されている。これらの活動から、エンターテイメントビジネスへの進出も検討していることを示唆した。
日本市場については、タフな市場であるとの認識を示した。PC/IT事業の維持に努めつつ、電動キックボードや空気清浄機、アパレルなど、PC以外のカテゴリーで事業機会を探る戦略を推進していると説明。米国の関税については、中国製製品の東南アジアへのダンピングリスクを懸念する一方、China Plus One製造戦略の加速により、東南アジア諸国でGDPや雇用が創出され、消費者需要が高まる可能性にも言及した。
AIへの取り組みは、近年のPC市場を活性化させている要因のひとつであるとし、AIにより検索(Search)から質問(Ask)へとモデルが変化していると述べた。Acerはサーバー事業会社Altosを通じてAIサーバー事業を展開しており、Q3には最新のハイエンドAIサーバーを投入する計画があるという。
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