週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

あの会議棟も会場ではあるんですけど、さすがにサークル全部は入らないって

自分、コミケの会場を「東京ビッグサイトの逆三角形のところ」だと思っていたんです

2025年05月19日 17時00分更新

取材で訪れた東京ビッグサイト。当日は雨。表面に貼られているチタンの鈍い輝きが映えます

取材でビッグサイトに行きました

 「そんなわけないだろ!」というツッコミが聞こえてきそうですが……。「いや、そこも会場だよ」という指摘もありそうですが……。

 東京都は、“グリーントランスフォーメーション”の取組を加速させるため「TOKYO GX ACTION」を実施中。5月17日、18日の2日間は、東京ビッグサイトで「TOKYO GX ACTION CHANGING 未来を変える脱炭素アクション」を開催しました。

 イベントの模様は「楽しく暮らして脱炭素できたら最高じゃん。『TOKYO GX ACTION CHANGING 〜未来を変える脱炭素アクション〜』レポート」特集をご覧ください。

 さて、東京ビッグサイトの正式名称は「東京国際展示場」。株式会社東京ビッグサイトが運営するコンベンション・センターで、運営会社名と同じ“東京ビッグサイト”の愛称で親しまれていますよね。本記事でも、以下「東京ビッグサイト」で統一します。

「東京ビッグサイト」と聞いたときに頭の中に浮かぶ構図、だいたいコレだと思います

 筆者が初めて東京ビッグサイトに行ったのは、世界最大の同人即売会「コミックマーケット」(以下、コミケ)に参加するためでした。ずいぶん前の話ですが。

 若い人たちからすれば「コミケといえば東京ビッグサイト」というイメージもあるかもしれませんが、コミケ自体は東京虎の門の日本消防会館からスタートし、都内の各産業会館や、晴海にあった東京国際見本市会場(いわゆる「晴海」)を使用するなどの時代もありました。

 1996年夏から、コミケは同年完成した東京ビッグサイト(有明)での開催となります。筆者にとっても、初めてのコミケは東京ビッグサイトだったわけです。

 それで……。ここからが本題なのですが。

いや、あそこも会場ではあるんですけど

 初めて東京ビッグサイトに行くまで、筆者はコミケの会場を、東京ビッグサイトの「逆三角形のところ」(会議棟)だと思っていたんですよ。

コミケ、ここだけでやっていると思ったんです

 東京ビッグサイトは、会議棟、東展示棟、東新展示棟、西展示棟、南展示棟に分かれており、コミケでサークルが軒を連ねているのは展示棟ですね。

 もちろん、会議棟もシンポジウムやコスプレ更衣室などに使われるので、「コミケの会場ではない」というわけではありません。

 しかし、筆者は東京ビッグサイトを、テレビ番組か何かで見たあの会議棟で認識していました(=「あの部分が『東京ビッグサイト』なんだ」と思い込んでいた)。そもそも、他に展示棟があり、そこにサークルが配置されるという発想がなかった。

 逆三角形の会議棟の中で、すべてのサークルが同人誌などを頒布していると思っていた。建物自体があまりにもシンボリックなものですから、あそこ(だけ)でやっていると勝手に考えていたんです。

 だから、初めてコミケに行ったときは、国際展示場駅から東京ビッグサイトに歩いていくにしたがって「あれ……? あの逆三角形、思っていたより小さいぞ……?」「あそこにみんな入るのか……?」となったんですよね。

下から会議棟を見たところ。ここに数万人も入るわけないだろ!

同じことを考えていた人、他にもいるみたい

 でも、SNSなどで検索してみると、「あそこがコミケの(サークルが配置される)会場だと思っていた人」はそれなりにいるみたいです。たぶん、筆者と同じパターンなのでしょう。

 まず、東京ビッグサイトと聞いてイメージするのがあの建物である、と。それだけ、あの会議棟の形状はインパクトが強い。

 そして、コミケに行ったことがない(東京ビッグサイトに行ったことがない)と、「会場を引きで撮った写真」などを見たことはあっても、東・西・南の展示棟を知らない&会議棟のサイズを把握していない可能性が高い。

 そのため、「ああ、あの逆三角形のところ(だけ)でやっているんだな」と思い込んでしまう、と……。

 あんな高いところにサークルが搬入するのは大変だろうとか、冷静になると「そんなわけないだろ!」とは思います。ただ、東京ビッグサイトというとあの会議棟がとにかくクローズアップされますから、勘違いしてしまうのも無理はない……ですよね?

メインエントランスなどから、展示棟に入っていくわけです

 取材を重ねていると「そうだったんだ!」という気付きをたくさん得られる一方で、恥ずかしい過去もそれなりにできてしまうものです。東京ビッグサイトの件は自分が編集者になる前の話ですが、取材などで訪れるたびに、「すごい勘違いをしていたよな……」と思い出してしまう。

 というわけで、今回の取材でも、かつての過ちをしっかり思い出してしまった筆者でした。みなさんも気をつけてください。いや、まあ、知っている人が多数だとは思いますが……。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事