週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Copilot+ PCに準拠したUMPCとして利用もできるMSI「Claw-8-AI+A2VM-201JP」

これは欲しい!Core Ultra 7 258V搭載で性能アップ、操作も向上、大幅刷新した最新のポータブルゲーミングPCレビュー

2025年05月23日 11時30分更新

文● 飯島範久 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 家庭用ポータブルゲーム機が人気だった時代から15年以上経ち、いま再びブームがきている。ゲーミングPCの需要増加という波に乗り、ポータブルゲーミングPCが昨年相次いで発売され、注目を集めた。今年に入りポータブルゲーミングPCの後継機が投入され、その勢いを加速させようとしている。

 そうした製品のひとつが、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「Claw 8 AI+ A2VM」だ。「Claw A1M」を昨春発売したが、前モデルからさまざまなフィードバックをもとにCPUやメモリー容量、外観も含めて大幅刷新している。

 今回は、前モデルからパワーアップしたポイントを含めつつ、新モデルの実力を検証したい。

Core Ultra 7 258Vプロセッサーを採用しCopilot+ PCに準拠

MSI「Claw 8 AI+ A2VM」はWindowsベースのポータブルゲーミングPC。SteamだけでなくXboxなど、複数のプラットフォームのゲームが楽しめる

 今回お借りした製品は「Claw-8-AI+A2VM-201JP」で、8インチの画面サイズに80Whr大容量バッテリーを搭載したモデル。外観も従来モデルから刷新され、左右のスティックには、LEDリングが搭載されているのは従来と同じだが、握る部分にカラー素材を採用するなど、高級感を演出している。

 本体のサイズは、299(W)×126(D)×24(H)mmで重量は約795g。従来モデルよりわずかに大きく、120g重くなっている。これは、バッテリーが53Whrから27Whrも大容量化していることが主な要因だろう。

 8インチの大画面は、解像度がFHDからWUXGA(1920×1200ドット)へアップ。120Hz駆動は変わらないが、最大輝度が500nitsで可変リフレッシュレート対応となり、かなり見やすい。

8インチの画面は大きく、発色もよく明るいので、太陽光の下でも見やすく感じた

 スティックは、新デザインのドリフトフリー・ホールエフェクトスティックを採用。内部構造を改良したバンパーボタンと形状を改良したトリガーボタンで、従来モデルより操作性の向上を図っている。

スティックの操作感は、Xboxのコントローラーと遜色なく、微調整もしやすかった

 プロセッサーには、Core Ultra 7 258Vプロセッサー(8コア(4P+4E)/8スレッド)を採用。従来モデルのシリーズ1からシリーズ2にアップしたことで、NPU性能が大幅アップしつつ消費電力が抑えられており、さらに、内蔵GPUも「インテル Arc 140V GPU」にパワーアップ。外付けGPUではないが、インテルの内蔵GPUもかなり性能が上がってきており、従来モデルより軽快なプレイが期待できる。

背面にあるスリットには、大型のファンが2つ見える。負荷が高くなると回転数が上がり風切り音が大きくなるが、高音が発生しないので、意外と静かに感じた

 それに合わせて、メモリーも16GBから32GBに倍増。メインメモリーがビデオメモリーに取られるため、この容量アップ効果は大きいはずだ。ストレージは1TBと変わらない。

 インターフェースは、Thunderbolt 4対応 USB Type-C(USB PD対応)が2つとなり、電源アダプターに接続しながら、別途USB接続が可能となり、USB Hubを接続するなど活用が広がる。また、USB Type-C対応のディスプレーと接続し、ディスプレーが65Wの給電が可能であれば、ケーブル1本で充電と同時に映像出力が可能だ。さらにキーボードやマウスを接続すれば、Copilot+ PCマシンとして活用もできる。

上部にインターフェースが集中している。Thunderbolt 4対応 USB Type-Cが2つになったことは大きい。電源ボタンは従来モデル同様、指紋認証に対応している

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう