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X3Dシリーズに最適化されたASRock「B650M Pro X3D WiFi」が良い!コストを重視したRyzen自作の筆頭候補

2025年05月29日 10時00分更新

最速のPCIe5.0 SSDを不安のない温度で運用できる

 板状ヒートシンクでも、しっかりとエアフローのあるPCケースなら、発熱するPCIe5.0×4動作のSSDも不安なく運用できる。ここでは、14000MB/秒台の読み出し性能を発揮する最速PCIe5.0×4 SSDの一角を成す、Samsung「9100 PRO」で試してみた。

 テストにはストレージベンチマーク「CrystalDiskMark」を利用し、読み出し、書き込み負荷(テスト回数9回、データサイズ64GiB)を実行したが、9100 PRO 2TBの温度は最高でも65度だった。

エアフローのあるPCケースなら、板状ヒートシンクでも問題なく運用できる

テスト中の温度をモニタリングソフトウェアでチェックすると、最高でも65度だった。9100 PROシリーズは、発熱が抑えられているのもあるが、トップクラスの読み書き速度を安定して引き出せる

11フェーズで構成された電源回路を搭載

 CPUの性能を安定して発揮させるのに重要になるのが電源回路設計だ。「B650M Pro X3D WiFi」では、CPU向けに電力を供給するVCORE 8フェーズ、内蔵GPUなど向けのSOC 2フェーズ、メモリー向けのVDD_MISC 1フェーズの計11フェーズで構成されている。

 メインストリーム帯で人気のあるSteel Legendブランドのマザーボードと比べると、搭載フェーズ数は少なくなるが16コア/32スレッドで動作するRyzen 9を運用できる電源回路設計ではある。

電源回路は、11フェーズのDrMOSで構成されている

60Aを供給する「SiC623」が実装されていた

EPS12Vコネクターは8ピン+4ピンを備えている

Proブランドならでの箇所もちらほらある

 「B650M Pro X3D WiFi」はコストを抑えたProブランドに属するため、気になったところもあった。そんな点を含め、細かいところを写真で紹介していこう。

ゲームで大事なサウンド。オーディオコーデックには、Realtek「ALC897」を搭載している。日常使いや、ゲーミングで不満を感じることは少ないだろう

CPUクーラー向けのPWM4ピンコネクターはCPUソケットそばに1基しかないが、PCIeスロット上部にCPU_FAN2コネクタがあるため、簡易⽔冷のポンプを接続するときはCPU_FAN2を使用するといいだろう

メモリーソケット横には、LEDで起動状態を確認できるLEDを搭載する。CPU、DRAM、VGA、BOOTの段階だが、起動しないときに、あると結構便利なのだ

無線LANカードにはカバーを装備。知らぬ間にSMAケーブルが外れてしまったなどの事故を防止できる

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