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MSIのQD-OLEDパネル搭載モデル「MAG 271QP QD-OLED X24」レビュー

残像感ゼロの喜び!ゲーミングPCを最高の環境にするなら一択のOLEDディスプレーが価格ダウンで登場したので極上体験してみた

2025年05月27日 11時30分更新

文● 飯島範久 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 かねてから、当レビュー記事において、OLEDパネルを採用したゲーミングディスプレーで一度プレイしてしまったら、液晶パネルには戻れないと言ってきた。最近は、液晶ディスプレーでも応答速度が0.5ms(GTG)で高速リフレッシュレートのモデルも登場してきているが、それでもなおOLEDパネルのキレの良さには及ばない。

 加えて、広色域で発色の良さも兼ね備えているので、ゲームだけでなくクリエイティブな作業にも活用できるため、広い用途で使えるというのも特徴のひとつ。OLEDパネルのディスプレーを導入すれば、鬼に金棒と言っても過言ではないだろう。

 ただ、難を言えば価格が高いことだ。液晶パネルを採用した同サイズのディスプレーに比べ、2倍~3倍程度の価格設定になっており、ゲーミングPCと同時購入となると、かなり負担がかかるのが現状だ。

 パフォーマンスはあまり落とさずに、価格だけを落としたい。そんな思いからエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は、価格を抑えたモデル「MAG 271QP QD-OLED X24」を4月 に発売した。2024年3月に発売された「MPG 271QRX QD-OLED」(以下、上位モデル)の下位モデルで、3万円ほど安く設定されており、物価高の中でメーカーの努力が見て取れる。そんな本製品をレビューする。

MSIの「MAG 271QP QD-OLED X24」。26.5インチのQD-OLEDパネル採用でパネルの周囲部分は薄いデザインになっている

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QD-OLEDパネルを採用し、0.03ms(GTG)/240Hz駆動

 MAG 271QP QD-OLED X24は、26.5インチのWQHD(2560×1440ドット)解像度のQD-OLEDパネルを採用。このパネルはRGBそれぞれが発光するため、通常のフィルターを用いず量子ドット技術を用いることによって、輝度の低下を抑えてさらなる広色域を実現するもので、上位モデルと同等だ。

 最大発色数は約10億7300万色で、色域のカバー率はsRGBが100%、AdobeRGBが98%、DCI-P3が99.1%となっており、ゲーミングだけでなくクリエイティブな作業にも向いている。輝度は250nitsでピーク時は1000nits、コントラスト比は150万:1で、VESAの「DisplayHDR True Black 400」や「ClearMR 13000」(モーションブラーの等級付け。クリア画素とぼかし画素の比率をパーセントで表したぼかし性能の範囲で、11段階で最高位)の認定を受けている。

広色域で発色もよく、クリエイティブな作業にも適している

 上位モデルと違う点は、リフレッシュレートだ。上位モデルが360Hzだったのに対し、本製品は240Hzに落とされている。ただ、「blurbusters」のサイトの「TestUFO 2.1」でチェックしてみたが、240Hzでも十分高速なため、滑らかさは変わらないし残像感はゼロといっても過言ではない。

肉眼ではもちろん、撮影でもブレを感じられないくっきりした映像だ

 OLEDはバックライト不要で素子そのものが発光するため、画面の焼き付きが懸念されるが、その点も「OLED CARE 2.0」機能が搭載されているので心配は不要だ。同じ映像が一定時間続くと輝度を軽減したり、ピクセルシフトをしたりすることで、パネルを保護してくれる。静止画はもちろん、タスクバーやマルチロゴの検出機能も備えており、その部分だけ自動的に輝度を下げる機能も用意されている。こうした保護機能に加え、液晶ディスプレーと同様の3年間長期保証を実現しており、安心して利用できるサポート体制になっている。

焼き付き防止機能は、専用メニューの構成になっている

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