JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSをレビュー
2560×2880ドットの16:18でWEBカメラ付きのクセ強27.6型ディスプレーが意外なほど便利だった件
2025年05月18日 10時00分更新
昇降式多機能スタンドやOSDまわりもチェック
昇降式多機能スタンドもJN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSの魅力の1つ。高さ調節に加え、チルト、スイーベル、ピボットをサポートする。
そして、装着部(円形の部分)にも注目してほしい。周囲にはLEDライトがあり、電源をつけるとゲーミングデバイスよろしく点灯するのだ。
OSDメニューを表示・操作するためのボタンは背面の左隅にある。ボタンはスティック状で、上下左右の操作(カーソル、決定など)と押し込み(電源のオンオフの切り替え)になるのだが、これが結構慣れるのにひと苦労だった。
ある方向に傾けたつもりが誤って押し込みの判定になるなど、誤操作が起きやすい印象だ。正直、この操作方法は好みがわかれるところだろう。もちろん、慣れてしまえばスムーズに操作ができるようになると思われる。
最後に、付属品についても軽く触れておこう。HDMIケーブルやUSB Type-Cケーブル、電源アダプター(&ケーブル)、USB Type-A to Type-Bケーブルと、KVM機能で必要なケーブルが揃っている点も好印象だ。ほか、VESAマウント用のスペーサーもあった。ディスプレーアームを装着したい人にとってはありがたい付属品と言えるだろう。
まとめ:この縦長画面と多機能ぶりは、10万9800円の価値がある
以上で、JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSのレビューは終了となる。アスペクト比16:18でWQHD2枚ぶんの解像度はもちろんのこと、内蔵WEBカメラ、USB Type-C給電、KVM機能、昇降式多機能スタンドなど、驚くほどの多機能性も本機の大きな魅力だ。
WEBカメラの画角調整やOSDボタンの操作感、全画面ゲーミングに向かない画面比率など、気になる部分も少々ある。しかしながら、本機が実用的なディスプレーであることは確かだ。筆者が触った限りだと、オフィスワークやクリエイティブ、ネットサーフィンといった用途なら最適だと考えている。
JAPANNEXTはごくまれにユーザーの意表を突くディスプレーを販売する。例えば、ブラウン管テレビ風のディスプレーや5K2Kのウルトラワイドディスプレーといった、多数派には支持されないであろう珍しい逸品だ。JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSもその系譜にあたる。
そのため、SDQHD対応ディスプレーはまだまだ少ない。直販の10万9800円という価格は、そんな稀少性の影響も多分に受けていると思われる。しかし、その利便性と真正面から向き合えば、決してコスパが悪い買い物とはならないはずだ。
| JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSの主なスペック | |
|---|---|
| パネル | 27.6型IPS(E-LED、非光沢) |
| 解像度 (アスペクト比) |
2560×2880ドット(16:18) |
| 表示色 | 10.7億色(sRGB:100%、 DCI-P3:97%) |
| 輝度 | 300cd/m2 |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
| リフレッシュレート | 最大60Hz |
| 応答速度 | 11ms(OD時:6ms) |
| インターフェース | HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-C、USB Type-A×2、USB Type-B、オーディオ出力ほか |
| スピーカー | 5W×2 |
| チルト | -5度~+15度 |
| 高さ調節 | 100mm |
| スイーベル | 左45度、右45度 |
| ピボット | 90度 |
| サイズ/重量 | 約481(W)×245(D)×565~765(H)mm/約6.2kg |
| その他 | WEBカメラ(500万画素、フルHD、30fps、マイク内蔵)、HDR10、KVM、USB PD(最大65W)、VESAマウント(75×75mm) |
| 直販価格 | 10万9800円 |
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