JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSをレビュー

2560×2880ドットの16：18でWEBカメラ付きのクセ強27.6型ディスプレーが意外なほど便利だった件

　最近、ディスプレー市場に衝撃が走った。「JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMS」という、JAPANNEXTの27.6型ディスプレーのせいである。なんとこの製品、「ディスプレー＝横長」の常識を覆す”縦長”モデルなのだ。

　本機を目にした筆者の第一声は「な、なんだこのディスプレーはっ!?」である。秘境の地で未確認生物を発見したような衝撃を受けた。しかも上部にはWEBカメラも見える。いくらなんでも個性が過ぎるだろう……！

JAPANNEXTの27.6型ディスプレー「JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMS」。直販価格は10万9800円

　と思っていたら、アスキー編集部からレビューの依頼が来た。ちょうど気になっていたので、渡りに船だ。ということで、本稿ではこのクセ強ディスプレーの実際の使用感をお届けしたい。

JAPANNEXTの製品ページには機能や特徴がずらり。意欲作であり、機能全部入りのハイエンド製品でもあるわけだ

WQHD2枚ぶん、2560×2880ドットのIPSパネルに衝撃

　まずは、JN-IPS276SDQHD-HSPC6-CMSのウリである縦長画面を深掘りしていきたい。解像度は2560×2880ドットのSDQHD（Square Dual QHD）で、アスペクト比は16：18とどちらも見慣れない数値だ。

　現在販売しているSDQHD対応ディスプレーはJAPANNEXTとLGの2社だけなので、かなり珍しい部類に入る。そのビジュアルインパクトたるや大したもので、筆者は実物を見て「なんじゃこりゃ！」と心の中で叫んでしまった。

見よ、これがSDQHDのディスプレーだ！

　SDQHD（2560×2880ドット）は、WQHD（2560×1440ドット）を縦に2枚並べた解像度である。プログラミングやテキスト作成、ネットサーフィンなど、縦長画面の用途は相性が良い。

SDQHDはWQHDを縦に2枚並べた解像度